独眼流サプリメント大全

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共役リノール酸の効果と摂取方法まとめ

共役リノール酸不飽和脂肪酸の内の「ω-6脂肪酸」の一つで、リノール酸(ω-6脂肪酸かつ必須脂肪酸)の異性体(同じ種類の原子を持っているが構造が異なる)の総称です。通常のリノール酸とは違って必須脂肪酸ではないため、意識的に摂取する必要はありませんが、共役リノール酸には脂肪のエネルギー化を補助する作用があると言われています。

まずエネルギーを得るための反応はミトコンドリアで行われます。糖は解糖系を経てアセチルCoAとなり、ミトコンドリア内のクエン酸回路に入ります。一方、脂肪酸はそのままミトコンドリアでの中に入る事ができないため、カルニチンと一旦結合してミトコンドリアの膜を通過する必要があります。そうして通過後、カルニチンを外し、更にβ酸化という過程を経てアセチルCoAへと変換、その後にようやくクエン酸回路に入ります。共役リノール酸はこのカルニチンとの結合を行う酵素の働きを補助する作用があるとされており、これによって脂肪酸のエネルギー化を助ける作用があると言われています。

また血中にある中性脂肪が脂肪細胞へ取り込まれる際には、脂肪酸に分解されてから取り込まれます。この際にはリポ蛋白リパーゼという酵素が働いているのですが、共役リノール酸にはこの酵素の働きを阻害する作用があるとされており、これによって脂肪酸が脂肪細胞へ取り込まれる事を抑え、脂肪細胞の肥大化を防いでくれると言われています。

サプリメントとして利用する場合、摂取量は1回1~2gを目安とし、小分けにして1日4g程度まで。摂取するタイミングは特にありませんが、食後または運動前などが良いと思われます。一方、共役リノール酸は脂肪である事には変わりありません。飽和脂肪酸と比べると悪さはしにくいとされていますが、脂肪の過剰摂取は皮下脂肪や内臓脂肪の蓄積に繋がる上、不飽和脂肪酸は酸化されやすく、過酸化脂質になりやすいとも言われています。摂取する場合、運動習慣を改善すると共に、抗酸化物質を一緒に摂取するようにしましょう。これを摂取するだけで痩せるなどと安易に考えるべきではありません。

ちなみに食品に含まれる共役リノール酸の量は僅かです。最近では「共役リノール酸が含まれているという事を謳う食品(肉やバターなど)」も多く登場していますが、それは「一般的な食品と比べて共役リノール酸が多い」だけであって、それだけを鵜呑みにして大量に摂取してしまうと、やはり脂肪及びエネルギーの過剰摂取に繋がってしまいます。共役リノール酸を利用したい場合、基本的にはサプリメントが必要になるでしょう。

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