独眼流サプリメント大全

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レシチンの効果と摂取方法まとめ

レシチン(あるいはレスチン)とは卵黄、大豆、酵母などに含まれているとされる「グリセロリン脂質」の一種です。グリセロリン脂質とは、グリセリンを中心に脂肪酸とリン酸が結合した「リン脂質」の一種で、これは自然界に存在する動植物の「生体膜(細胞膜)」を構成する主要成分となっています。一方、以前レシチンは「ホスファチジルコリン」という特定のリン脂質の事を指していましたが、現在では様々な種類のリン脂質などを含む脂質製品の事を総称して「レシチン」と呼んでいます。特に原材料から卵黄レシチンや大豆レシチンなどと呼ばれています。

そんなレシチンには、油を水に分散させる乳化作用があり、皮膚や粘膜などから物質を吸収させやすくする作用があると言われています。これにより消化器による消化・吸収を補助する作用があると思われます。更に、脂肪がエネルギーとして利用される際には、蛋白質と結合した「リポ蛋白質」という形になって血液中を移動するのですが、その結合にはこのレシチンが必要だと言われています。つまりレシチンは脂肪の運搬を補助する作用があると思われます。

またレシチンには「コリン」という成分が含まれています。コリンは筋肉の収縮などに必要な神経伝達物質の一つである「アセチルコリン」の材料となっているため、レシチンには神経伝達をスムーズにする作用があると思われます。更に、レシチンにはホスファチジルセリン(ホスファチジルコリンに含まれる)という成分も含まれており、これにはコルチゾールを緩やかにする作用があると言われています。これによりストレス代謝を調節する作用があると思われます。この他、レシチンにはα-GPC(L-α-グリセリルホスホリルコリン)という成分が含まれています。これもアセチルコリンの前駆体になる他、成長ホルモンの分泌を促す作用や脳の認知機能を高める作用(病気を治すような効果ではない)などがあると言われています。

尚、サプリメントではレシチン(≒ホスファチジルコリン)だけ、ホスファチジルセリンレシチン及びホスファチジルコリンに含まれる)だけ、α-GPCだけという摂取の仕方ができます。レシチン(粉末タイプの方が吸収が良い)を利用する場合には1日5~10g程度、ホスファチジルセリンを利用する場合は1日数百mg(用法用量を守れば問題ない)、α-GPCだけを使用する場合は1日500mg前後が目安です。それぞれ前述の目的に応じ、毎食時に小分けにして摂取すると良いでしょう。

ちなみに副作用についてですが、高濃度のコリンがそのまま腸内に入ると、一部の腸内細菌によってトリメチルアミン(魚の生臭さの原因)という物質に代謝され、これが過剰に増える事では体臭の原因になる事があるようです。またこれは稀にですが、トリメチルアミンが高濃度になる事があり、それが肝臓で代謝される事でトリメチルアミン-N-オキシド(TMAO)という物質になります。一説によればこのTMAOが過剰になると、動脈硬化の原因になるという事が報告されています。もちろん代謝された先の物質が過剰になる事は稀な事なので、通常は問題はないと思われますが、もし心配ならばホスファチジルセリンやα-GPCを利用する場合、レシチンを利用する時よりも量を少なく抑えた方が良いでしょう。

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