独眼流サプリメント大全

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α-リポ酸の効果と摂取方法まとめ

α-リポ酸(またはチオクト酸)とは、ピルビン酸をアセチルCoAに変換する際に関わる酵素の補因子(酵素を活性化し反応を促す)の一つです。ピルビン酸とは糖を代謝する過程でエネルギーを得る「解糖系」で最終的に作られるもので、ピルビン酸になった後、アセチルCoAを経て「クエン酸回路」内に入り、そこでも更に細かく代謝される事でエネルギーを得ます。つまり効率良くエネルギーを得るためには、ピルビン酸をアセチルCoAに変換する際に関与する酵素の働きが重要になるのですが、α-リポ酸はその酵素の働きを活性化させる作用があると言われています。

つまりα-リポ酸を摂取し、ピルビン酸からアセチルCoAへの変換がスムーズになると、細胞内に取り込まれた糖が、順番待ちをする事なくスムーズに代謝されます。これにより続いて糖が細胞内へ取り込まれる際にも、スムーズに取り込む事ができるようになります。これは別の言い方をすると「細胞内へ糖を取り込むために働くインスリンの作用を高める」事になる訳です。

特にそれによっては筋肉など糖の消費が激しい組織、あるいは生命活動の維持に必要不可欠な組織などにおいては、細胞内への栄養素及びエネルギーの供給がスムーズになる上、エネルギー代謝もスムーズに行われるようになるため、各細胞及び組織の機能を改善する可能性があります。またα-リポ酸には抗酸化作用があるとされており、活性酸素の異常な増殖や脂肪の酸化を抑えてくれるとも言われています。

一方、細胞への糖の取り込みが必要以上に行われると、逆に低血糖状態になってしまう事があります。低血糖状態になると、アドレナリンやグルカゴンなどといった血糖値を上げる作用を持つホルモンが大量に分泌され、それに伴う様々な症状(興奮、息切れ、動悸、冷や汗、頭がのぼせる、頭が真っ白になる等)が起こる事があります。またエネルギーが既に十分摂取されている場合、糖の代謝がスムーズになる事で、アセチルCoAが余ってしまう事があります。アセチルCoAは逆順して脂肪酸の合成にも使われているので、余ったアセチルCoAの多くが脂肪酸の合成へと回され、結果として中性脂肪が増えてしまう事もあるようです。

以上の事から、よっぽどハードなトレーニングを習慣としている人以外、基本的には不要なものだと思われます。もしサプリメントとして利用する場合、摂取量としては1回100mg程度、1日200~300mg程度で十分と思われます。タイミングは運動後や食後など、他の栄養素の摂取と同じタイミングがベターです。ただし前述のように低血糖のリスクがあるので、利用する場合には摂取量の管理を徹底すべきです。病気を治すような効果はないため過信は禁物でしょう。ちなみにα-リポ酸には天然に存在するR型と人工的に作られたS型があるとされており、R型の方が吸収率が高いと言われています。

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