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ガルシニアの効果と摂取方法まとめ

ガルシニアとは、オトギリソウ科フクギ属の植物である「ガルシニア・カンボジア(Garcinia cambogia)」の果実に含まれている成分の事です。原産はインドやスリランカなどとされ、果実に特有の酸味があり、古くからスパイスとして利用されてきたと言われています。特にこのガルシニアに含まれている成分としては「ヒドロキシクエン酸(HCA)」が挙げられ、これに糖や脂肪の代謝に関与する作用があると言われています。その他、果実である事から糖質も含まれていると思われます。

ここでは、ガルシニアに含まれているヒドロキシクエン酸について簡単に説明したいと思います。

食事によって摂取した糖は最終的にグルコースブドウ糖)まで分解され、様々な酵素によって形を変え、その過程で少しずつエネルギー(ATP)が得られます。そのサイクルが「解糖系」です。そうして糖は形を変えてピルビン酸になり、最終的にアセチルCoAとなって、今度は「クエン酸回路」というサイクルに入ります。そのクエン酸回路に入る時、アセチルCoAはクエン酸に変換され、これがクエン酸回路が回るきっかけになります。そうしてクエン酸回路を回っている間にもエネルギーが得られる訳ですが、エネルギーを欲している細胞がなくなるとクエン酸が余り、余った分が逆順してアセチルCoAとなり、脂肪酸の合成へ回されてしまうと言われています。これが糖や脂肪の過剰摂取=肥満となる原因の一つです。

ヒドロキシクエン酸はこの「クエン酸から脂肪酸を合成する際に関与する酵素」の働きを邪魔してくれる作用があり、これによって脂肪酸の合成を緩やかにしてくれると言われています。これは「脂肪を減らす」という事ではなく、脂肪酸の新たな合成を緩やかにするという事です。

一方、それによっては本来エネルギーとして使われるはずだったクエン酸が余ります。その時に余ったクエン酸は、そのようにヒドロキシクエン酸によって脂肪酸になる事が難しくなっているので、今度はグリコーゲン(糖の集合体)の合成へと回される事になります。グリコーゲンは肝臓の他、筋肉内に蓄える事ができ、エネルギー貯蔵庫として利用されます。このためヒドロキシクエン酸には、グリコーゲンの貯蔵をスムーズにする作用があると思われます。この他、それによってはグリコーゲンが不足した状態になりにくくなるため、糖を欲しなくなる・・・すなわち食欲の抑制にも繋がる可能性があります。

尚、ガルシニア及びヒドロキシクエン酸の摂取量としては、1日1~2g程度で十分でしょう。一方、過剰摂取すると食欲が落ち過ぎたり、栄養不足・エネルギー不足による省エネ体質になってしまう可能性もあるので、摂取量には十分な注意が必要です。必須栄養素ではないため、基本的には必要のないものだと思います。またこれは「痩せる」ような効果ではありません。これを摂取しただけで脂肪が減るなどという考え方は浅はかです。

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