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ヘンプシードの栄養価とその食べ方まとめ

ヘンプシードとはどういう食品?

ヘンプシードとは、バラ目アサ科アサ属の植物であるアサ(麻)の種子の事です。ヘンプがアサ、シードが種の事です。

アサの原産はヒマラヤ山脈北西部とされており、中央アジア(日本を含む)を中心に1万年以上前から利用されてきたと言われる古い植物です。生育が早いため、現在では世界各地で栽培されていますが、野生種の殆どは人類が栽培したものが起源になっているそうで、それを考えても古くから栽培されてきた事が分かります。

現在、アサは様々な利用がなされています。例えば種子が食用に、その種子から抽出された油が食用あるいは化粧品に、そして茎が主に繊維として利用されています。一方、花や葉には神経に対して強い効能を持つ成分である「THC(テトラヒドロカンナビノール)」が含まれており、これがいわゆる「麻薬(マリファナ)」の原料にもなっています。特にアサ属の植物はよく知られている「アサ」のみなので、そのように食用や繊維などとして利用される「アサ」と、薬物として利用される「大麻草」は実は同じ品種なのです。

例え繊維用の栽培であっても葉や花は有害なので、日本では薬物としての利用ができないよう厳重に管理され栽培されます。当然その辺で売られているアサの種子も、発芽しないように処理してある他、道端に自生しているアサを「例え薬物として利用する目的でなくても」、勝手に育てるのは違法になります。ちなみに世界では大麻が法律で認められている地域もあり、大麻を利用したくてわざわざそこへ移住するという人もいるようです。

 

ヘンプシードに含まれている栄養素

アサの種子であるヘンプシードは栄養価が高く、蛋白質、ビタミンB群、ビタミンE、ビタミンK、マグネシウムカリウム、リン、鉄、亜鉛、銅、食物繊維などの栄養素が、いずれも豊富に含まれていると言われています。このように全体としてミネラルが豊富な上、特に蛋白質は大豆にも匹敵すると言われるほど非常に高い含有量を誇っています。

またヘンプシードから油が抽出される(ヘンプシードオイル)ように、ヘンプシードには脂肪も豊富に含まれています。その量はアーモンドの1/2程度であり、ナッツ類と比べれば特別多いという訳ではありませんが、脂肪酸全体の比率としては、飽和脂肪酸よりも不飽和脂肪酸(その中ではリノール酸が多め)の方が多く含まれているようです。

その他、糖質は少ない方ですが、全く含まれていない訳ではありません。また前述のようにヘンプシードは蛋白質も豊富に含むので、脂肪との兼ね合いで、植物性の食品の中ではカロリーが高くなっています。

 

ヘンプシードの欠点を考える

ヘンプシードの欠点を挙げるとすると、まずビタミンCの含有量です。ヘンプシードではビタミンCの量が少ないか、殆ど含まれていないと思われます。特にビタミンCは抗酸化及びコラーゲンの合成に関わる重要なビタミンなので、別途補給が必要です。緑黄色野菜や果物、あるいはサプリメントを利用しましょう。またヘンプシードはビタミンAも欠けています。各種レバー・ウナギ・緑黄色野菜などを食べる必要があるでしょう。

更にヘンプシードはミネラルの栄養価が高いのですが、唯一、実はカルシウムが欠けています。もちろん全く含まれていないという訳ではないのですが、元々の必要量が多いため、これも別途補給が必要だと思われます。食品では乳製品、小魚類、甲殻類、海藻類、あるいはサプリメントを利用するようにしましょう。

その他、ヘンプシードは蛋白質も豊富ですが、植物性の食品のため、必須アミノ酸のバランスでは欠けている部分があります。よって必須アミノ酸のバランスが良い動物性の食品を一緒に食べるか、プロテインで別途補給する必要があるでしょう。ただしヘンプシード自体の脂肪が豊富なため、それと動物性の食品を組み合わせる事では脂肪及びエネルギーの過剰摂取に繋がる事もあります。その場合、低脂肪の肉や魚を選ぶと良いでしょう。

 

ヘンプシードの食べ方

ヘンプシードの摂取量は1回20~30g程度(140kcal)が目安です。ヘンプシードは低糖質のため、他の穀類の嵩増しとして利用すれば、摂取される糖質の量を抑える事ができます。

ヘンプシードを調理する場合、軽く水洗いした後、フライパンで軽く炒たり、コメと一緒に炊いたり茹でたりするのも良いでしょう。ただし栄養価を落とさないよう、水洗いは控え目に、また炒る際には加熱を控え目にします。特にヘンプシードは生のままでも消化吸収は悪くないと言われているため、そこまで念入りに加熱をする必要はありません。加熱した後のヘンプシードはそのまま食べるか、料理に混ぜたり、あるいはミキサーで粉砕し、粉末状にした後で飲み物などに混ぜると良いでしょう。

その他、ヘンプシードのように低糖質・高脂肪・高蛋白な食品は、糖質制限中では有用なエネルギー源になる可能性があります。この場合、チアシードなど同じく低糖質の食品と混ぜて利用すると良いでしょう。ただしヘンプシードでは糖質が全く含まれていないという訳ではないので、食べる量によっては糖質制限を妨げてしまう事があります。やはり嵩増し、及び栄養補給の一つの手段として利用した方が良いと思います。

 

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