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グレープシードオイルの栄養価・効果・利用方法まとめ

●グレープシードオイルとは?

グレープシードオイルとは、ブドウ科ブドウ属の植物であるヨーロッパブドウの果実から抽出される油の事です。ヨーロッパブドウはその名の通りヨーロッパ原産とされており、特にその果実はワインの原料として古くから利用されています。歴史は非常に古く、記録に残されている限りでは、現在から7000年前(その頃のワインの容器が遺跡より発見される)にまで遡るそうです。

特にヨーロッパブドウを原料とするワインでは、赤ワインと白ワインがよく知られていますが、赤ワインは果実に含まれる果汁、果皮、果肉、種子を全て発酵させてお酒を作るのに対し、白ワインでは果皮や種子を取り除き、果汁のみを発酵させてお酒を作ります。つまり白ワインを作る工程では種子が大量に余る事になり、この種子から絞り出した油がグレープシードオイルになっています。

尚、ヨーロッパブドウの果皮、果肉、種子にはアントシアニン、タンニン、レスベラトロールなどが含まれています。ワインでは加工の過程でそれらの成分が濃縮されるため、高濃度のポリフェノールが含まれています。ワインでよく言われる健康効果の多くは、それらポリフェノール類によるものと思われます。ただしポリフェノール類は高濃度であるほど、特有の渋味や苦味をもたらします。

一方、グレープシードオイルを加工する過程では、それらのポリフェノール類は殆ど残りません。このためグレープシードオイルではほぼ無味無臭となり、癖のない油になっています。またその性質から、グレープシードオイルはそのまま利用される事はなく、基本的には調味料の材料として使われます。

 

●グレープシードオイルの栄養価や利用方法

グレープシードオイルに含まれている脂肪酸は、不飽和脂肪酸の比率が非常に高く、その比率は実に85%前後にも及びます。また一価の不飽和脂肪酸であるオレイン酸が全体の15%含まれる一方、多価不飽和脂肪酸であるリノール酸が全体の70%も含まれています。特にリノール酸はω-6脂肪酸、かつ人体にとって必須とされている必須脂肪酸の一種であり、脂肪やコレステロール代謝を調節したり、免疫反応を制御する役割を持っています。グレープシードオイルこのリノール酸の摂取に適しています。

ただしリノール酸のような不飽和脂肪酸はは酸化されやすいです。後述のようにビタミンEによって酸化を抑えてくれる・・・とは言え、高温の加熱調理には使えません。もし加熱調理に使う場合、なるべく低温(200度以下)かつ短時間の加熱に留めましょう。基本的には食べる直前に料理にかけるか混ぜる、あるいは飲み物に混ぜて利用する事になります。更に抗酸化作用を持つビタミンAとビタミンCも一緒に摂取するとより良いと思われます。

尚、そのようにグレープシードオイルにはビタミンEが豊富に含まれています。不飽和脂肪酸は酸化されやすいですが、ビタミンEには強い抗酸化作用があり、これがリノール酸の酸化を防ぐ役割を果たしていると考えられています。更にこのビタミンEは脂肪と一緒に摂取する事で吸収率が高まる脂溶性ビタミンの一種です。そのためグレープシードオイルはビタミンEの摂取源としても有用です。

 

●グレープシードオイルの欠点

グレープシードオイルは油であり、糖、蛋白質、ビタミンE以外のビタミン、ミネラルは殆ど含まれていません。これらの栄養素は別途補給が必要になります。またグレープシードオイルに豊富に含まれているビタミンEは、脂溶性ビタミンのため過剰摂取のリスクがあります。食品の組み合わせ方については注意が必要です。

更にリノール酸。これは必須脂肪酸でありながら、脂肪の含まれている食品、あるいは加工食品には大抵含まれているものであり、現代人は摂取機会に恵まれています。むしろ過剰摂取のリスクがあるぐらいで、グレープシードオイルを利用する事で逆に健康を害してしまう可能性はゼロではありません。

特にリノール酸を過剰摂取をすると、必須脂肪酸であるω-3脂肪酸(α-リノレン酸DHAEPA)とのバランスが崩れ、免疫機能を悪化させると言われています。低脂肪を徹底していたり、運動量が多い人はそこまで過敏になる必要はありませんが、量や頻度についてはある程度の管理が必要です。目安としては1日に10g程度にしておきましょう。

 

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