シャタバリの効果と摂取方法まとめ
キジカクシ科クサスギカズラ属の植物であるアスパラグス・ラケモスス(asparagus racemosus)という植物がありますが、これをインドの伝統医学であるアーユルヴェーダで「シャタバリ」と呼びます。原産は定かではありませんが、チベットやオーストラリアなどの亜高山帯に自生しているようです
尚、「アスパラグス」となっている通り、シャタバリは日本の野菜として知られる「アスパラガス」と同属であり、その仲間です。ただし野菜のアスパラガスでは主に茎の部分を食しますが、アスパラガスの仲間の中には、根が芋のように肥大化する種類があり、このシャタバリではその肥大化した根の部分を乾燥させて利用します。
そんなシャタバリに含まれている栄養素に関する情報は多くありませんが、植物の根では一般的にカリウムや食物繊維が豊富に含まれている事から、おそらくシャタバリにもカリウムや食物繊維が含まれていると思われます。この内、カリウムには余分な水分を排出する作用、食物繊維には腸内環境を改善する作用があります。
一方、シャタバリは確かにアスパラガスの仲間ではありますが、アスパラガスでは根を使わないため、栄養成分は似ていないと思われます。例えばアスパラガスでは葉酸とビタミンKが含まれていますが、シャタバリではおそらく含まれている量が少ないと思われます。
この他、シャタバリでは様々な健康効果が謳われています。その理由と考えられるのが、イソフラボン、サポニン、アルカロイドなどです。俗には性ホルモンの分泌を整える作用、免疫を整える作用などがあると言われていますが、おそらくそういった謳われている健康効果の多くは、これらの成分によるものだと考えられます。ただしサポニンは過剰摂取によって毒性をもたらします。このため摂取量には注意しなければなりません(上限は不明)。