クロムの効果と摂取方法まとめ

クロムは微量ミネラルの一種です。特にクロムは「インスリン」の働きに関与しており、インスリンが細胞の受容体へ結合する際に働く「耐糖因子」の材料として使われていると言われています。インスリンは人体では唯一血糖値を下げる作用を持つホルモンであり、細胞内へ糖を取り込ませ、エネルギーを供給します。そのためクロムの持つ役割は重要だと思われます。

またそのような役割から、クロムは人体にとって必須とされるミネラルの一つであり、食事から必ず摂取しなければなりません。ただしクロムは多くの食品に含まれているため、バランスの良い食習慣をしている限り、不足する事はめったにありません。一応、サプリメントでは単体を摂取する事ができるものと、他の栄養素と一緒になっているものとがありますが、基本的にサプリメントの利用は不要と思われます。

一方、ボディビルダーなどのように筋肉を鍛えている人では、インスリンの作用を高める事によって、糖を効率良く細胞内へ取り込ませる事ができるため、意識的にサプリメントを利用している例があります。摂取する事による危険な副作用については、現時点では確認されていませんが、必要量が少ない事から、おそらく過剰摂取すると中毒症状をもたらすと思われます。このためよっぽど運動量が多かったり、筋肉量が多くない限り、やはりサプリメントの利用は不要と思われます。

もしサプリメントとして摂取する場合、摂取量の目安は特に定められてはいませんが、1日に500μg（0.5g）～多くて1000μg（1mg）程度と思われます（単位に注意する事）。摂取の際には糖と一緒に摂取すると良いでしょう。