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グルコースの効果と摂取方法まとめ

グルコースは人体でエネルギーとして利用される糖類及び糖質の中でも、最も単純な構造をしている単糖類の一種です。別名「ブドウ糖」とも呼ばれています。

食事から摂取した糖は様々な消化酵素によって分解され、最終的に小腸内でグルコースまたはフルクトース(果糖)になります。小腸から吸収されたグルコースは血液を通して細胞へ取り込まれ、代謝する過程でエネルギー(ATP:アデノシン三リン酸)を作る事ができます。特に人間がエネルギーとして直接利用する事ができる糖はこのグルコースかフルクトースだけです。そのためグルコースは、生命活動を維持していく上で必要不可欠な栄養素の一つと言えるでしょう。ちなみにグルコースブドウ糖)の甘味は、スクロース(砂糖の主成分。別名ショ糖)の6~7割程度と言われています。

このグルコースが細胞内へ取り込まれるためには、膵臓から分泌される「インスリン」というホルモンが必要です。インスリンは人体では唯一血糖値を下げる働きを持っているホルモンで、食事をして血糖値が上がると、すぐにこのインスリンが分泌され、血糖値を下げて安定化させています。またそれによって細胞内へ安定的にエネルギーを供給する事ができ、生命活動に必要な組織の機能を維持する事ができます。

尚、「インスリン」と聞くとそのように糖のイメージが強いのですが、実はインスリンによって糖が細胞内へ取り込まれる際には、アミノ酸も一緒に細胞内へ取り込ませる事ができ、インスリンにはアミノ酸及び蛋白質代謝を促す役割があると言われています。このためせっかくグルコースを摂取しているのであれば、アミノ酸も一緒に摂取した方が効率の良い栄養補給になります。簡単に言えば、例えば魚と米、肉とパンは一緒に食べるべきという事です。

一方、グルコースは非常に吸収が速いため、摂取量によっては血糖値が急激に上昇します。血糖値が大きく上昇すると、インスリンが大量に分泌され、その作用によって今度は血糖値が急降下します。この時、インスリンは「細胞内へ糖を取り込ませる事によって血糖値を下げている」訳ですが、全ての細胞が糖を欲している訳ではありません。中には既に満腹状態となっている細胞もある訳で、いくらかの糖は細胞内へ正常に取り込まれず、血糖値が高い状態が続いてしまいます。

そうして血糖値が高い状態になると、血液がドロドロになって流れにくくなります。これにより血管の壁を傷つけたり、血栓ができやすくなると言われています。またそのように流れにくくなるので、血圧が上昇しやすくなり、心臓への負担も大きくなります。更に余った糖は脂肪として蓄積され、皮下脂肪や内臓脂肪の原因にもなります。その他、グルコースは糖化にも使われ、細胞の劣化の原因になるとも言われています。もちろん高血糖が習慣化する事では、インスリン自体の作用が低下したり、インスリンを分泌する機能が低下する事もあり、糖尿病の原因になります。

そして人によってはインスリンの作用が強く出すぎ、血糖値が下がりすぎてしまう事もあります。その場合、血糖値を上げようとして、アドレナリンやグルカゴンなどのホルモンが大量に分泌され、今度は血糖値が急に上昇します。それはバランスが取れるまで繰り返される事になり、人体に大きな負担がかかります。つまり血糖値は下がりすぎても良くないのです。

よってグルコースは確かにエネルギーとして人体にとって必須の栄養素なのですが、1回の食事での摂取量、摂取する頻度、摂取するタイミングなどに関しては、ある程度のコントロールが必要になります。特に「血糖値の乱高下」は避けた方が良いでしょう。ただしそのようにグルコース自体は「必須栄養素」です。そのため「自分が消費する事のできる量」を見極め、それに見合った量を摂取する事が重要になりまs。単に「制限する」事だけを考えると、全体の栄養バランスが崩れ、逆に健康を害する原因になる事もあります。極端な考え方は良くありません。

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