アシュワガンダの効果や摂取方法まとめ

アシュワガンダ（ウィザニア）とは、ナス科Withania（ウィザニア）属の「Withania somnifera（ウィザニア・ソムニフェラ）」という植物の事です。原産はインドや中東などとされており、特にインドにおいては伝承医学であるアーユルヴェーダで古くから利用されてきたハーブの一つです。記録では4000年以上前から利用されてきたと考えられています。日本では「セキトメホオズキ」とも呼ばれています。

アシュワガンダには、トリテルペノイドサポニンの一種であるウィザフェリンA（それ以外に似た構造をした数種類のウィザノライド類を含む）が含まれているとされている他、アルカロイド（isopelletierineやanaferine等）、サポニン（トリテルペノイドのジンセノサイド）、鉄分などを含むと言われています。またアシュワガンダでは主に葉や果実を利用するため、おそらくビタミンK、葉酸、食物繊維なども含まれていると思われます。

特にそれらの成分には、抑制性の神経伝達物質の一種であるGABAの受容体を活性化させたり、ストレス反応に関わるコルチゾールを緩やかにするなどによって、気持ちを和らげたり、睡眠を深くする作用などがあると言われています。この他、正常な細胞の合成を維持してくれる作用、免疫を維持する作用、滋養・精力を維持する作用などがあると言われています。一方、過剰摂取によっては胃腸への負担が増えるという報告があるようですが、生命に関わるような危険なものは確認されていないようです。

摂取タイミングは特にありませんが、食後あるいは寝る少し前などに摂取するのがベターだと思われます。摂取量としては1日多くて1g程度と思われますが、研究では6gまで摂取した例があるようです。ただし胎児や消化管への影響を考慮し、妊娠前・妊娠中・授乳中の女性や、元々胃腸が弱い人などは避けた方が無難でしょう。また自己免疫疾患を持つ人や現在持病がある人なども禁忌となります。