独眼流サプリメント大全

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ラクトフェリンの効果と摂取方法まとめ

ラクトフェリンとは、糖と蛋白質蛋白質を構成するアミノ酸の一部)が結合した「糖蛋白質」の一種です。多くの細菌は生育するためにミネラルの一種である「鉄」が必要とされていますが、ラクトフェリンはその鉄と強く結合する性質があり、近くの鉄を奪い、それによって抗菌作用をもたらすと考えられています。一方、人体に存在する腸内細菌は鉄には依存していないため、その影響は受けません。そのため腸内ではこのラクトフェリンにより、不要な細菌の繁殖を防ぐ事ができるとされており、元々存在する腸内細菌を活性化させる事ができると言われています。

また体内で発生した活性酸素の一種である過酸化水素は、更に強力な酸化剤である「ヒドロキシラジカル(こちらも活性酸素で、非常に反応性が高い)」という物質を生み出すとされていますが、実はその反応にも鉄が使われています。ラクトフェリンはその鉄を奪う事ができるので、その結果として抗酸化作用をもたらすという事が言われています。その他、ラクトフェリンナチュラルキラー細胞(NK細胞)やマクロファージなどといったリンパ球の働きを補助し、免疫を維持する作用もあると言われています。特に人間では母乳に多く含まれている事から、それが免疫機能が未発達な子どもを守る役割を果たしていると考えられています。

尚、鉄を奪う事では、鉄の吸収が悪くなってしまうように思いますが、ラクトフェリンは前述のように蛋白質なので、通常の蛋白質と同様、胃液や腸液によって分解する事ができ、その際に他の様々な栄養素と一緒に吸収されます。そのためむしろ鉄の吸収を促す作用があると言われています。一方、ラクトフェリンは一般的な乳製品や、牛乳由来のホエイプロテインなどに含まれていますが、熱や胃液によってその効果が失われてしまうと言われています。このためラクトフェリンの効果を得るためには、腸まで届かせるような質の高いサプリメントが必要になります。

危険な副作用は現時点では確認されておらず比較的安全と思われます。摂取方法としては1回200~300mg程度を空腹時に、1日に1~2g程度を目安に摂取すると良いと思われます。ちなみにラクトフェリンは脂肪の代謝を補助する作用もあるという事が最近言われていますが、前述した腸内環境を改善する作用や免疫機能を維持する作用と比べると、情報が不足しており、それを目的に利用するのはまだ早いと思われます。過信は禁物です。

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