マヤナッツの栄養価・食べ方等まとめ
この記事ではマヤナッツに含まれている栄養素、それぞれの栄養素の役割、その食べ方・オススメの商品などについて簡単にまとめています。
マヤナッツとは、クワ科Brosimum属の植物であるBrosimum alicastrum(ラモンの木、またはブレッドナットの木とも呼ばれている)になる果実の事で、現地では「ラモンブランコ」などと呼ばれています。マヤナッツの原産は中央アメリカとされており、数千年前より食用にされてきたと考えられています。特に「マヤ」という名前がついているように、マヤ文明では重要な食料だったそうです。
しかし近年では森林伐採の影響で急速に数を減らしており、現地でも絶滅してしまった場所が数多く存在します。そのため現在でも森林の保護・復元を目的に、ラモンの木を植え育てる活動が積極的に行われているようです(日本の団体も関与している)。またその活動に合わせ、現地人の間でのマヤナッツの消費や需要が拡大され、特にマヤナッツの収穫は重労働が必要なく、一度に大量の収穫が可能で生産性も高い事から、経済発展の役割も果たすようになってきています。
そんなマヤナッツに関する情報はあまり多くありませんが、蛋白質、ナイアシン、ビタミンE、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄分、亜鉛、食物繊維などの栄養素が、いずれも豊富に含まれていると言われています。特に必須アミノ酸の一種であるトリプトファンが豊富に含まれている情報があります。
またナッツ類は全体として脂肪が豊富に含まれている事が多いのですが、マヤナッツの場合、他のナッツ類と比べて脂肪が少ないと言われています。このためカロリーが低いという情報があります。一方、その代わり、他のナッツ類と比べて糖質が含まれており、少し甘みがあると言われています。
ちなみにマヤナッツはトウモロコシと同じような調理法があり、粉末状にして薄く伸ばしてトルティーヤ(タコスなどで使われる食材を包むもの)のようにしたり、あるいは粉末を調味料や飲み物に混ぜて利用するようです。またマヤナッツを乾燥させ、焙煎させる事でコーヒーとして利用する事もできるようです。その他は一般的なナッツ類と同じように、パンやお菓子に利用される事があるようです。