独眼流サプリメント大全

各種サプリメント・栄養素に関する情報を管理人独自の視点でまとめています。

ノニに含まれている栄養素とその食べ方まとめ

●ノニとは?

ノニとはアカネ科ヤエヤマアオキ属のヤエヤマアオキの植物の事です。ハワイの現地語で「ノニ」と呼ばれており、特に食用になる葉や果実の事を指しています。

原産は東南アジア(インドネシア等)の熱帯地方とされており、古くは少なくとも18世紀頃に利用されていた記録がある他、それ以前では既に紀元1年頃には利用されていたという記録が残っています。日本でも小笠原諸島や沖縄などに自生しているようです。ちなみに日本で「ノニジュース」が最初に登場したのは1999年頃であり、意外と最近の事です。テレビなんかでは罰ゲームでよく利用されており、「効果はよく分からないが、とりあえず苦味が強い飲み物という事は分かる」という人が多いですね。

 

●ノニに含まれている栄養素

ノニの果実から抽出される果汁には様々な健康効果があるとされています。しかし現在、健康効果の一因として明らかになっているのは、実は「カリウムが豊富に含まれている」という点だけです。カリウムは細胞内外の水分量を調節し、ナトリウムと共に水分代謝に関わっている重要なミネラルであり、おそらくノニにはこれが含まれていると思われます。これが健康効果と言われる一つの理由になっていると考えられます。

それ以外の栄養成分に関する情報は少ないですが、果汁にはβ-カロテンなどのカロテノイド類、ビタミンC、ポリフェノール・フラボノイド類、クエン酸などが含まれているようです。苦味の元になっているのはおそらくポリフェノールによるものと思われます。またノニには特有の香りをもたらす「スコポレチン(クマリンの一種)」という成分が含まれているとされ、これには精神を落ち着けるなどの健康効果があるという事が謳われています。一方、高濃度のクマリンは過剰摂取により、肝臓や腎臓に対して毒性をもたらすという事も言われています。

この他、ノニでよく挙げられるのが「ゼロニン」や「プロゼロニン」という成分です。現在でもこの成分こそ、ノニの健康効果に関係しているとされ、それを謳っているメディアもあります。しかし現在ではこのような成分はそもそも確認されておらず、残念ながら全く含まれていないという事が明らかになっています。この点には注意しなければなりません。

ちなみに過去にはノニの「根」が染料として使われていた事もあり、根には赤色のモリンジンや黄色のモリンドンという色素成分が含まれています。これが果実にも含まれているかどうか、またどのような作用が得られるかについては分かっていません。また根には「ダムナカンタール」という発癌性物質が含まれていると言われていますが、これは幸いな事に果実には含まれていないようです。

 

ノニを利用する価値があるかどうか

このようにノニは分からない事だらけです。健康食品として謳われる事が多いため、過信は禁物だと私は思います。また苦味は強いですが、苦い=健康という考え方もどうかと思います。特にノニはカリウム以外のビタミン・ミネラルは含まれている量が少ないため、当然ノニだけでは必須栄養素が足りません。他所では「たくさんの種類の栄養素が含まれている」として紹介される事が多いですが、種類がいくら多くても、それぞれの量が少なければ何の意味もありません。現状では「カリウムを摂取する」という目的以外での利用価値は低く、過度な期待は禁物と言えるでしょう。まぁそのカリウムも他の食品で十分摂取できるものですけどね・・・。

★オススメの商品一覧★

※ランダムに表示されています。