クプアスに含まれている栄養素とその食べ方まとめ
●クプアスとは?
クプアスはアオイ科カカオ属の植物で、特にその植物になる果実の事を言います。原産はアマゾン東部とされており、中央~南アメリカの熱帯雨林及びアマゾンの流域に自生しています。クプアスはカカオと同じく数年かけて生育すると、カカオの果実と同程度かそれより少し大きな果実がなります。その分厚い皮の中には、全体として白いバターのように滑らかな果肉が入っており、これをお菓子などに混ぜて利用します。
一方、果実の中心近くには種が入っています。これを発酵・乾燥・焙煎などする事で、例えばクプアスニブ、クプアスリカー、クプアスマス、クプアスバター、クプアスケーキ、クプアスパウダー、クプアスチョコレート・・・などというように、実はカカオ豆と同じような使い方ができます。特にクプアスではカカオ豆よりもカフェインの量は少ないため、苦味が抑えられ、かつ豊富な脂肪によって舌触りが滑らかという特徴があります。
ちなみにクプアスに含まれている脂肪は、そのように非常に滑らかな事から、ボディクリームやヘアトリートメントなどとしても利用される事があります。
●クプアスに含まれている栄養素
クプアスに含まれている栄養素に関する情報は多くありませんが、クプアスの種には一般的なナッツ類と同じくミネラルが含まれており、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅などが、いずれも豊富に含まれていると言われています。またカカオ豆と同様、様々な健康効果があるとされるカフェインや、クロロゲン酸などのポリフェノール類も豊富に含まれていると言われています。
一方、クプアスの種には脂肪が豊富に含まれています。その量はカカオ豆と同程度、あるいはそれ以上友言われており、カロリーは非常に高くなっています。よってクプアスの健康効果にばかり注目してしまうと、利用する事でエネルギーが過剰となり、新たな脂肪の蓄積に繋がる可能性が考えられます。
ちなみにクプアスの果肉の場合、種とは栄養価が異なっており、こちらにはビタミンB群やビタミンCが含まれているという情報があります。それ以外の栄養価は不明ですが、おそらく果肉にも多少ポリフェノール類が含まれていると思われます。
●クプアスを利用するには?
海外製ならば、例えばクプアスの果肉を冷凍したものや、種を粉末状にしたものなど、あるいは食用ではありませんが化粧品などもあり、一応通販で購入する事はできます。ただし入手は難しいため、その入手の難しさに見合った利用価値があるかどうかについては、よく考える必要があると思います。
ちなみに苗なども入手が可能です。日本の環境で生育させる事は難しいと思われますが、水がある温暖な環境(直射日光不可)であれば育てる事ができると言われているので、自分で育ててみるのも良いかもしれません。