独眼流サプリメント大全

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グルコサミンとコンドロイチンの効果と摂取方法まとめ

●プロテオグリカンとグリコサミノグリカン

靭帯、腱、軟骨などの結合組織には「プロテオグリカン」と呼ばれる「糖蛋白質(糖と蛋白質が結合している)」で構成されています。具体的にはセリン(アミノ糖)、単糖類(キシロースとガラクトース)、グルクロン酸(糖の一種)、多糖類(コンドロイチン硫酸等)が結合した形になっています。特にこのプロテオグリカンの「多糖類部分」の事を「グリコサミノグリカン」と呼びます。すなわちプロテオグリカンの一部分がグリコサミノグリカンという事です。

ヒアルロン酸やコンドロイチン硫酸

プロテオグリカンの多糖類部分であるグリコサミノグリカンは、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、ヘパラン硫酸、ケラタン硫酸などの種類があると言われています。すなわちよく聞く「ヒアルロン酸」や「コンドロイチン硫酸」などはグリコサミノグリカンの一種という事になります。もちろん同時にプロテオグリカンの一種でもあります。

いずれのグリコサミノグリカンも、基本的にはアミノ糖(ガラクトサミンやグルコサミン等)とウロン酸(グルクロン酸やイズロン酸等)またはガラクトースが結合した形になっています。一方、ヒアルロン酸以外のグリコサミノグリカンでは、それに加え、「○○硫酸」という名の通り「硫黄」が結合しています。

●グルコサミンについて

「グルコサミン」はアミノ酸と糖が結びついたアミノ糖の一種で、前述のように「コンドロイチン硫酸を構成する要素の一つ」です。またそのコンドロイチン硫酸はグリコサミノグリカン及びプロテオグリカンを構成する要素の一つなので、当然グルコサミンもグリコサミノグリカン及びプロテオグリカンを構成する要素の一つという事になります。

特にグルコサミンは細胞同士を繋ぐ結合組織に多く存在し、組織の強度、水分量、柔軟性、弾力性などを維持する役割があると言われています。また結合組織の中でも、特に軟骨に必要不可欠な構造の一つとされており、関節内から栄養を軟骨内へ取り込んだり、あるいは軟骨から出てきた老廃物を排出し、軟骨内及び関節内の成分バランスを調節する役割があると言われています。

●軟骨は自然に再生されるのか否か

関節内に存在する軟骨には血液やリンパが通っていません。そのため別の方法で栄養を送る必要があり、その役割を果たすが「滑液」です。関節内の空洞は常にこの滑液と呼ばれる液体で満たされており、この滑液が関節を覆う「滑膜」から分泌され、それを軟骨が受け取ったり、排出したりする事で成分を交換しています。尚、この滑液は加齢や生活習慣などによって粘度や分泌量が減ります。滑液の質が悪くなると、軟骨が劣化し、軟骨としての機能すなわちクッション性などが失われます。それによって衝撃が上手く分散できず、修復よりも損傷が上回ると、軟骨は少しずつ擦り減ってしまいます。

特に軟骨では「自然には再生されない」と言われています。これはそのように軟骨には直接栄養素を送るための血管やリンパ管が通っておらず、滑液を通して間接的に送られるため、新陳代謝のスピードが極めて遅い事が理由です。本当に微細な損傷であれば問題はないのですが、大きな損傷では修復が追いつかないため、現状では二度と元に戻らないと言われています(手術以外に方法がないという事)。

すなわち軟骨の健康を維持するためには、若い内から関節周囲にある毛細血管の数を増やし、その血管への血流を促し、その血液に含まれる成分やホルモンの質を改善、すなわち毎日の食事・運動・睡眠習慣などを改善し、その血液をスムーズに関節へと送るという事が重要になります。そのためは当然「長期的な生活習慣の改善」が必要です。サプリメントに頼るのではなく、できるだけ体が若い内から「体のシステムを正常化する」という事を考えましょう。年を取ってから色々しても遅いのです。

●摂取する事による効果は?

グルコサミンやコンドロイチンなどは、自然界では甲殻類の殻や動物の軟骨などに多く含まれており、そこから抽出されたものがサプリメントとして販売されています。サプリメントを利用する場合、消化・吸収される際、細かく分解されてしまうため、軟骨だけに届かせるというような、都合の良い事はできませんが、少なくとも「軟骨を構成する材料の一つ」である事には間違いないので、必ずしも「意味がない」「無駄」とまでは言えないと思います。ご興味のある方は利用しても良いでしょう。

摂取量の目安やタイミングなどは特に定められていませんが、用法用量を守れば問題ありません。個人的には運動前後、食間の空腹時がオススメです。また摂取する際には、少量の糖、必須脂肪酸、コラーゲン、その他ビタミンCなどの抗酸化物質を一緒に摂取すると良いでしょう。

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