独眼流サプリメント大全

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インカインチ油の栄養価・効果・利用方法等まとめ

●インカインチ油とは?

インカインチ油(またはサチャインチ・サシャインチ等)とは、トウダイグサ科エノキグサ亜科の植物であるインカインチ(学名:Plukenetia volubilis)の種子から抽出される油の事です。また種子の事をグリーンナッツやインカナッツなどと呼ぶため、グリーンナッツオイルやインカナッツオイルなどとも呼ばれています。

インカインチの原産は南米熱帯地方とされており、先住民族の間で数世紀にも渡って栽培・利用されてきたと言われています。成長が早い上に寿命が長く、良好な水と水はけの良さ、そして温暖な環境があれば、数十年間果実を収穫する事ができるそうで、容易に育てる事ができる重要な作物の一つになっています。

尚、果実は緑色(熟すと茶色になる)で、立体的な星のような形をしており、それぞれの角が丸みを持ち、その丸い角一つ一つに種が入っています。種はマカダミアナッツのような見た目をしており、この種も食用にされています(要加熱)。また葉もお茶などとして利用されています。

 

●インカインチ油に含まれている栄養素

インカインチ油に含まれている脂肪酸は、その多くが不飽和脂肪酸で、その比率は脂肪酸全体の8割前後にもなります。また不飽和脂肪酸の中でも、特にα-リノレン酸が豊富に含まれていると言われています。α-リノレン酸ω-3脂肪酸の一種で、人体にとって必須となる必須脂肪酸に数えられています。これを高濃度に含むのは、他にエゴマ油やアマニ油ぐらいであり、インカインチ油は貴重な摂取源になります。

一方、エゴマ油やアマニ油との違いとしては、インカインチ油では不飽和脂肪酸の中でもリノール酸(ω-6脂肪酸、かつこれも必須脂肪酸)の含まれる量が少しだけ多くなっています。これによってエゴマ油やアマニ油よりα-リノレン酸の比率が若干落ち、エゴマ油やアマニ油では脂肪酸全体の6割を占めているα-リノレン酸の比率は、インカインチ油では5割程度になっています。それでも高い比率である事に変わりません。

またエゴマ油やアマニ油との決定的な違いとして、インカインチ油にはビタミンEが豊富に含まれています。特にビタミンEには強い抗酸化作用があるため、これによってインカインチ油に含まれているα-リノレン酸の酸化・劣化を抑える事ができると言われています。このためインカインチ油は「劣化しにくい」という事が言えると思います。更にビタミンEは脂肪によって吸収が促される脂溶性ビタミンです。このためインカインチ油はビタミンEの摂取源としても有用です。

ただしビタミンE以外のビタミン(特に抗酸化作用を持つビタミンAとビタミンC)、及び糖・蛋白質・ミネラルといった栄養素は、インカインチ油には殆ど含まれていません。それらの栄養素については別途補給が必要です。これを利用するだけで健康になれると安易に考えるべきではありません。またビタミンEは脂溶性ビタミンのため、実は過剰摂取のリスクもあります。利用する量や頻度については各自調節が必要になるでしょう。

 

●インカインチ油の摂取量や利用方法等

インカインチ油に含まれているα-リノレン酸の比率は全体の5割程度です。すなわち100gのインカインチ油には、だいたい50g程度のα-リノレン酸が含まれている事になります。またα-リノレン酸自体の摂取量の目安は、1日に2~3g程度と言われています。よってインカインチ油を利用する際の目安は、1日に5~6g程度になるでしょう。つまり1回2g程度のインカインチ油を、毎食時に利用するようにすると良いと思われます。

ただしα-リノレン酸は酸化されやすいため、インカインチ油は加熱調理にはあまり適していません。もちろんエゴマ油やアマニ油よりは熱に強いとされていますが、それでも低温(200度以下)かつ短時間の加熱調理のみです。基本的には食べる直前に料理にかけるか、混ぜて利用した方が良いでしょう。あるいは飲み物に混ぜて飲むようにすると良いと思われます。

 

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アマニ油の栄養価・効果・利用方法等まとめ

●アマニ油とはどういう食品?

アマニ油(亜麻仁油・フラックスシードオイル・リンシードオイルなど)とは、アマ科アマ属の植物である「アマ」の種子から抽出される油の事です。アマの原産地はアジアとヨーロッパの境界に位置するコーカサス地方~中東にかけてとされており、古くからユーラシア大陸西域で栽培されてきたと言われています。

日本では江戸時代に薬として利用するために栽培された記録が残っていますが、本格的な栽培は繊維としての需要が高まった第二次大戦前後からです。しかしその後、化学繊維の発展により栽培量は徐々に減っていき、再び本格的な栽培が始まったのは2000年以降になってからだと言われています。それ以降は、特にアマニ油の持つ健康効果から需要が高まり続け、現在に至っています。

 

●アマニ油に含まれている栄養素

動物性・植物性に関わらず、一般的に調理で利用される油には飽和脂肪酸が豊富に含まれています。一方、アマニ油では不飽和脂肪酸の割合が非常に高くなっており、その中でも多価不飽和脂肪酸である「α-リノレン酸ω-3脂肪酸の一種)」が豊富に含まれていると言われています。その割合はアマニ油全体に含まれている脂肪酸の、実に6割にも及んでいます。このようにα-リノレン酸を高濃度に含む油は、他ではエゴマ油ぐらいしかなく、この点がアマニ油の大きな特徴になっています。

またα-リノレン酸は人体にとって必須とされている必須脂肪酸の一つです。必要量は多くありませんが、同じく必須脂肪酸であるω-6脂肪酸リノール酸、γ-リノレン酸、アラキドン酸)に対して抑制的に働き、脂肪やコレステロール代謝あるいは免疫反応を制御する役割があると言われています。一方、ω-6脂肪酸の方は加工食品全般、及び脂肪が豊富に含まれている食品には大抵含まれている事から、現代人では摂取機会に恵まれており、そのバランスが崩れやすいと言われています。アマニ油は必須脂肪酸のバランスを整えてくれる作用が期待できます。

 

●アマの種子も栄養価が高い

アマニ油の元となるフラックスシード(あるいはリンシード)も食用にされています。フラックスシードには、食物繊維、蛋白質、脂肪、ビタミン、ミネラルがいずれも豊富に含まれていると言われています。特にビタミンの中ではビタミンB1とビタミンE、ミネラルの中ではカルシウム、カリウムマグネシウム、鉄、銅、マンガンが秀でており、その栄養価の高さから、むしろこちらがスーパーフードと呼ばれる事もあります。

尚、生のフラックスシードには「シアン化物(これ自体は他の植物にも含まれる)」が含まれており、これが胃酸によって毒性をもたらす物質に変化すると言われています。利用する場合、十分に加熱してから食べるようにしましょう。十分に加熱すれば問題はありません。もちろんアマニ油自体にも含まれていない成分です。そこまで敏感になる必要はありませんが、フラックスシードを利用する場合には一応頭に入れておく必要があります。

 

●アマニ油の欠点を考える

アマニ油は「油」であるので、脂肪以外の栄養成分は殆どありません。よって糖・蛋白質・ビタミン・ミネラルの補給は別途行う必要があります。間違ってもアマニ油を摂取するだけで健康になるなどとは考えるべきではありません。特にビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKといった脂溶性ビタミンは、脂肪と一緒に摂取する事で吸収率が高まります。アマニ油を利用するなら、脂溶性ビタミンを豊富に含む食品を一緒に食べると良いでしょう。

またアマニ油を利用する際に一緒に摂取すべきなのが、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、カロテノイド、ポリフェノール、フラボノイドなどです。α-リノレン酸のような不飽和脂肪酸は酸化されやすいと言われています。これらのような抗酸化作用を持つ栄養素を一緒に摂取する事で、脂肪酸の酸化を抑える事が重要になります。

そしてそのようにα-リノレン酸は酸化されやすいため、アマニ油は加熱調理には使えません。よってアマニ油を利用し、α-リノレン酸を効率良く摂取したい場合、食べる直前に料理に混ぜるか、かけて食べたり、あるいは飲み物に混ぜて飲む事になるでしょう。またそのため、加熱調理に利用する際の油は別途容易する必要があります。まぁ運動を行っている人なら気にする必要はありませんが、油を使う量が増える事で、料理の組み合わせによってはカロリーオーバーしてしまう可能性もあります。人によってはその点も注意が必要になるかもしれませn。

更にα-リノレンと同じくω-3脂肪酸、かつ必須脂肪酸であるDHAEPAは、アマニ油には殆ど含まれていません。このDHAEPAもω-6脂肪酸に対して拮抗し、連携してその働きを制御する役割があるため、これらも合わせて摂取する必要があります。青魚も一緒に食べるようにしましょう。しかしやはり脂肪なのでカロリーがあります。運動習慣の改善と合わせる事が重要です。

その他、アマニ油を利用する場合、商品選び、保存の仕方、食習慣以外の生活習慣にも工夫が必要です。低温で精製された商品、真空など外気に触れにくい容器、乾燥・熱・光・風などがない環境で保存、古くなったら余っていても捨てて新しく買い替える、紫外線対策、ストレス対策・・・などの事も重要になると思われます。せっかくアマニ油を利用するのですから、できるだけ効率良く利用したい所です。

 

●アマニ油の摂取量や摂取方法等

アマニ油に含まれているα-リノレン酸の比率は全体の6割程度です。すなわち100gのエゴマ油には、だいたい60g程度のα-リノレン酸が含まれているという事になります。またα-リノレン酸の摂取量の目安は、1日に2~3g程度と言われています。よってアマニ油を利用する際の目安は、1日に5g前後になるでしょう。つまり1回1~2g程度のアマニ油を、毎食時に利用するようにすると良いと思われます。

ただし前述のようにアマニ油は加熱調理には使えません。加熱した料理では食べる直前にかけるか、混ぜて利用するようにしましょう。また加熱の行わない料理にかけたり混ぜたり、あるいは飲み物に混ぜて飲むようにすると良いと思われます。その他の注意点は前述の通りです。抗酸化物質、EPADHAを豊富に含む食品も一緒に食べるようにしましょう。

 

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エキストラバージン フラックスシードオイル 170g

テフの栄養価とその効果まとめ

テフとはイネ科スズメガヤ属の植物の事です。ちなみにこの「テフ」という名前には「見落とす」という意味があります。これは穀類の中でも非常に実が小さいという事がその由来になっています。

このテフの原産はアフリカ大陸とされており、現在でもエチオピア南アフリカなどでは主食の一つとして扱われています。しかし近年は栄養価が高いとして世界中で需要が高まった結果、国内での需要で精一杯な事を理由に、例えばエチオピアなんかでは現在でも国外への輸出が禁止されているそうです。一方、南アフリカなどでは現在でも輸出がされている他、アメリカなどアフリカ大陸以外でも栽培が続けられており、入手自体は可能になっています。

そんなテフに含まれている栄養素に関する情報は多くありませんが、糖、蛋白質ナイアシン、リン、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛マンガン、食物繊維などの栄養素が含まれていると言われています。ただし私が調べた限り、全体的な栄養価はキビやヒエなどとあまり大差がないと思われます。一方、そのキビやヒエと比べるとテフでは蛋白質ビタミンB1が少ない代わりに、鉄とマンガンが大きく秀でているという特徴を持っています。

テフはグルテンを含まないため、膨らみは良くありませんが、基本的にはパンなどの生地として利用されます。

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