腹筋を割る方法について考える

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筋肉に良い?マイナーなサプリメントまとめPart16

この記事では私が個人的に少しマイナーだと思うような栄養素・サプリメント・ハーブ等について、その効果・疑問点・利用法等を簡単にまとめています。ご興味のある方は下記「続きを読む」よりどうぞ。尚、今回紹介するのイノシトール、DMAE(ジメチルアミノエタノール)、ロディオラ・ロゼア、5-HTP(ヒドロキシトリプトファン)、プラセンタ、水素水の6種類(最後の2つはオマケ)です。いずれもトレーニングを行う際に「必ずしも必要」という訳ではないため、もし利用する場合には摂取量や副作用などに十分注意しましょう。

★当記事の目次

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イノシトール

イノシトールは糖アルコール化合物の一種です。特にイノシトールはビタミンと似たような働きをする事から、ビタミンB群の一種として数えられる事もあります。ただしビタミンとは異なりブドウ糖グルコース)から体内合成する事ができるため、ビタミンとは区別されています。

イノシトールの役割については分かっていない部分も多いのですが、少なくとも脳内に多く存在しており、浸透圧を調節し、水分量及びその濃度を適切に保つ役割があると考えられています。イノシトールは脳内で必要に応じて合成されていますが、何らかの理由でその合成が上手くできなくなると、脳に水が溜まって浮腫み、軽度では頭痛、吐き気、痙攣など、重度では神経細胞を圧迫する事で、呼吸障害や意識障害など様々な神経症状が起こると言われています。一説には精神疾患にも何らかの関与をしているとも言われており、情報伝達を円滑化するためにも必要不可欠な物質と思われます。

またイノシトールは脂肪・コレステロール代謝を補助する作用、細胞の成長を促す作用、インスリンの感受性を高める作用などがあるとも言われています。一方、通常の糖と比べると消化管からの吸収率が悪いという事が言われている他、脳だけでなく肝臓などでも必要に応じて合成されるため、口から摂取した際の作用については現時点ではまだよく分かっていません。

尚、報告によれば1日10~20gの摂取例があるようです。単体でサプリメント化されている他、他の栄養素と一緒になったサプリメントが多いようです。ただしサプリメントを利用する場合、念のため容器に書かれた用法用量を守るように注意しましょう。

 

●DMAE(ジメチルアミノエタノール

DMAE(ジメチルアミノエタノール)はコリンと構造が似ているとされる有機化合物の一種です。このDMAEは俗に集中力の向上、記憶力の向上、リラックス作用などと謳われていますが、これはおそらくDMAEが神経伝達物質の一種である「アセチルコリン」の前駆体になっているからだと思われます。

脳など中枢神経におけるアセチルコリンは抑制性の神経伝達物質の一つとして働き、神経の興奮を抑える役割があります。また末梢神経においては筋肉のスムーズな収縮のためにも必要になります。特にDMAEは脳の血液関門を通過する事ができるとされており、脳内のコリンの量を補い、アセチルコリンの合成をスムーズにすると言われています。謳われている作用はおそらくこれによるものでしょう。

尚、DMAEはサプリメント化もされていますが、過剰摂取あるいは長期摂取では逆効果になるという報告もあり、口から摂取した際の作用については現時点ではまだよく分かっていません。摂取量の目安も特に定められておらず、もしサプリメントを利用する場合には、念のため容器に書かれた用法用量を守るように注意しましょう。

 

●ロディオラ・ロゼア

ロディオラ・ロゼアはベンケイソウ科イワベンケイ属の植物の事で、日本語では「イワベンケイ」とも呼ばれています。原産は定かではありませんが、乾燥や低気温など厳しい環境にも耐え、北半球の高山地域(ヨーロッパのアルプス山脈アメリカ北部及び頭部)に生育する事ができ、日本でも北海道、東北、中部を中心に見る事ができます。その根はハーブとして古くから利用されてきたと言われており、ロディオラという名前がそのままサプリメントになっています。

ロディオラ・ロゼアに含まれている成分に関する情報は少ないですが、サリドロシド類、ロザビン類、フラボノイド類(カテキンプロアントシアニジン)、クロロゲン酸、テルペノイド類などが含まれていると言われています。また「根」であるので、食物繊維やカリウムなどのミネラルも含まれていると思われます。特にこの内、サリドロシドやロザビンなどが有効成分とされており、おそらくそれらの成分にリラックス作用のある神経伝達物質エンドルフィンへ影響を与える作用があるとされ、それによって抗ストレス、リラックス、疲労回復などをもたらすと思われます。

尚、このロディオラ・ロゼアもサプリメント化されていますが、やはり口から摂取した際の作用については現時点ではまだよく分かっていません。作用についてはおそらく強いものではないと思われますが、そのように脳に何らかの作用をもたらすとすれば過剰摂取は避けた方が無難です。また摂取量の目安も特に定められていないため、もしサプリメントを利用する場合には、念のため容器に書かれた用法用量を守るように注意しましょう。

 

5-HTP(ヒドロキシトリプトファン

5-HTP(ヒドロキシトリプトファン)とは必須アミノ酸の一種であるトリプトファン代謝される際にできるとされる物質で、神経伝達物質の一種であるセロトニンの前駆体になると言われています。セロトニンは心身を活性化する作用がある他、ドーパミンノルアドレナリンなど他のホルモンをコントロールし、精神安定をもたらす役割があります。また睡眠の質を高めるメラトニンの分泌にも必要で、特に昼間にはセロトニン、夜間にはメラトニンが分泌される事から、体内時計のような役割も持っており、生活習慣に規則的なリズムをもたらすために必要と言われています。

5-HTPサプリメント化されています。摂取量の目安は特に定められてはいませんが、毎食時に50~100mgずつ小分けにして摂取すると良いと思われます。個人的には起床後や食事と食事の間の空腹時などがオススメです。

尚、セロトニンメラトニンの分泌に必要ですが、トリプトファンを摂取するとまずセロトニンの方に影響を与えるため、個人的には寝る前の摂取はオススメしません。またトリプトファンの摂取は疲労感に繋がるという事も言われているため、運動前の摂取もあまりオススメしません。

それ以外の副作用については危険なものはおそらくないと思われますが、過剰摂取によって逆にホルモンバランスを崩し、精神的に不安定になったり、またトリプトファンはその摂取量に関わらず下痢になりやすいという事も言われています。摂取量やそのタイミングには十分に注意しましょう。基本は意識的な摂取は不要なものと思われます。

 

●プラセンタ

プラセンタとは直訳すると「胎盤」という意味があります。つまりプラセンタは動物の胎盤の事で、そこから抽出したエキスには必須アミノ酸、ビタミン、ミネラルが豊富に含まれているとされ、実際にサプリメントにもなっています。

しかし蛋白質必須アミノ酸)ならば肉類、魚類、卵、乳製品、大豆製品などから摂取した方が量を確保できる上、吸収効率を考えればホエイプロテインの方が断然良いと思います。また蛋白質以外の栄養成分の事を考えても、そのように「蛋白質を豊富に含む食品」を満遍なく食べた方が、全体的な栄養バランスが良くなります。プラセンタに固執し、それを摂取するだけで必要な栄養素を摂取できるなどと勘違いしてしまうと、全体の栄養バランスが偏る可能性が高いです。何よりプラセンタが、蛋白質・ビタミン・ミネラルが豊富な各種レバーや大豆に勝てるとはとても思えません。

更に、仮にプラセンタにしか含まれていない栄養成分があり、それに何らかの健康効果があったとしても、大抵のプラセンタ系サプリメントではそもそもの含有量が少ないです。例えば「プラセンタエキス300mg」と聞くと見た目は多いように見えますが、「g」に直せばたった「0.3g」しかありません。胎盤蛋白質ではあるので、それだけの量の蛋白質が含まれていると思われますが、例えばプロテインではスプーン数杯程度だけで1回20g~40gの蛋白質を摂取できます。例えプラセンタでも数百mg程度では何の足しにもなりません。これはビタミンやミネラルに関しても同じです。ビタミン・ミネラルそれぞれの必要量は異なりますが、例えばビタミンCなんかでは安価なサプリメントでも1000mg程度を簡単に摂取できます。そのようにビタミンやミネラルに関しても、他のサプリメントを利用した方が断然効率が良いと思います。

プラセンタは俗に「美容に効果がある」「女性ホルモンの分泌を促す」「栄養価が高い」などとやたら「良い物」として扱われる事が多いのですが、これらの事を考えれば、他のサプリメントよりも優先してプラセンタを利用する必要があるとは言えないと思います。もちろん利用する事で直ちに害をもたらすようなものではないため、必ずしも「意味がない」とは言えませんが、サプリメントなら他にも色々なものがあるため、プラセンタに拘る必要はないと個人的には思います。

 

●水素水

水素の殆どは酸素と結びついた「水」の状態で存在します。何故水素が単体で存在するのが難しいのかというと、水素は全ての元素の中で最も軽く、地球上の重力では留めておく事ができないからです。そのため水素は仮に発生したとしても、その瞬間に上空へと飛散してしまい、その多くが失われてしまうと考えられます。よって水素水などを作る際には水素をできるだけ失わせずに発生させ、かつそれを水の中へ効率良く溶かし、その状態を維持するような特殊な容器が必要になります。また水素は水に対して極僅かしか溶けないとされているため、水素水を作る際には更に特殊な技術を用いて水に溶けやすくし、かつその状態の水を、口にするその瞬間までできるだけ維持する必要があります。

それを踏まえて考えてみると、確かに水素を注入し、水素水を製造した最初の時点では、それは明確に「水素水」と呼べるものでしょう。しかし例えば運搬される際には容器及び水素水が大きく振動する事があり、その振動によって多くの水素が水から飛び出て容器内を彷徨ってしまう可能性があります。製造した後~店頭に並ぶまでに全く振動を与えずに運ぶ事は不可能であり、少なくとも最初の状態よりも水に溶けた水素の濃度は落ちているはずです。また前述したような水素の性質から、我々が容器の蓋を開けた瞬間にその水素は全て空中に飛散してしまいます。水素は水に溶けにくく非常に軽いので、一旦水から外に出てしまったものは二度と元には戻りません。よって開封してから時間が経過するほど、水素水の濃度は低下し、いずれ「ただの水」になってしまいます。

これを別の視点で考えてみると、水素は元々非常に安定した元素であり、胃や腸の消化酵素で分解される事もないため、おそらく胃や腸などから吸収する事ができると思われます。ただしそれは「ある程度の濃度」がある場合の話で、前述のようにそもそも店頭や手元に届いた時点で水から外へ飛び出している可能性があり、また開封した瞬間に多くが失われている可能性がある事から、例え口の中に入れたとしても胃腸からの吸収量は微々たるものと考えるべきです。また水素水では俗に「活性酸素の除去に役立つ」と謳われる事が多いのですが、それについても「活性酸素と結合するまで、水素をそのままの形で運ぶ事ができるか」というと問題点があります。例え吸収されたとしても、それがしっかり届くべく場所に届き、期待された働き方をしてくれなければ何の意味もありません(高濃度なら抗酸化作用なども一応考えられるが・・・)。

それならば濃度の高い水素を直接胃腸や肺に運べば良いのでは?と考える人もいるかも知れませんが、高濃度の水素が勢い良く胃腸や肺に流れ込んだ場合、その圧力によって組織を破壊してしまう可能性があります。もちろんその辺に売っている水素水ではそのような事は絶対に起こり得ませんが、水素を作る事自体は難しくなく、原理さえ分かっていれば誰でも作る事ができるものです。水素を自分で作って効果を試そうとする人がいないとも限らないので、念のため言っておきます。非常に危険なので止めましょう。

ちなみに水素は腸内細菌が食物繊維などの食べ物を分解する際にも作る事ができ、実は水素水から水素を摂取する量よりも、腸内で作る量の方が多いという事が言われています。その意味でもわざわざ水素水を利用する意味はないのではないでしょうか。最近ではスポーツクラブに「水素水サーバー」が設置されている事もあるのですが、言うまでもない事ですが、運動能力が向上したり、脂肪の燃焼を促したりなどの作用どころか、前述してきたようにただの「水」の可能性が高いです。期待するだけ無駄でしょう。