腹筋を割る方法について考える

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筋肉に良い?マイナーなサプリメントまとめPart5

この記事では私が個人的に少しマイナーだと思うような栄養素・サプリメント・ハーブ等について、その効果・疑問点・利用法等を簡単にまとめています。ご興味のある方は下記「続きを読む」よりどうぞ。尚、今回紹介するのはグロビンペプチド、α-リポ酸ピクノジェノール、ユビキノール(還元型コエンザイムQ10)、キトサンの5種類です。いずれもトレーニングを行う際に「必ずしも必要」という訳ではないため、もし利用する場合には摂取量や副作用などに十分注意しましょう。

★当記事の目次

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●グロビンペプチド

グロビンペプチド(グロビン蛋白分解物)とは、動物(当然人間以外)の血液に含まれるヘモグロビンを酵素分解して得られたペプチドの事です。ヘモグロビンはミネラルの一種である鉄とグロビン(蛋白質)が結合した蛋白質の一種で、酸素を運搬するために重要な役割を果たしています。またペプチドとは簡単に言うとアミノ酸蛋白質の間のような状態の事で、蛋白質よりも分子が細かくて多く、アミノ酸よりも分子が大きくて少ないという特徴があります。蛋白質は吸収される際に順番に分解され、最終的にアミノ酸になりますが、ペプチドは最初から少しバラけた状態になっているので、通常の蛋白質よりも吸収しやすいという特徴があります。

グロビンペプチドで謳われている効果ですが、グロビンペプチドに含まれている特定のペプチドに、膵液に含まれるリパーゼの働きを抑える作用があると言われています。リパーゼは消化酵素の一種で、脂肪を脂肪酸とグリセロールに分解する役割があります。つまりグロビンペプチドはそれを抑える事で、脂肪の消化・吸収を邪魔する事ができると思われます。またグロビンペプチドは血中において、中性脂肪脂肪酸とグリセロールに分解する酵素の働きを活性化させる作用があるとされており、これによって脂肪のエネルギー化を促す作用があるとも言われています。この他、インスリンの感受性を高める作用があるとされ、細胞への栄養・エネルギーの取り込みを促す作用があるとも言われています。

摂取方法としては1回200~300mg程度を食後に、1日に多くて1~2g程度まで摂取すると良いと思われます。グロビンペプチドは元々蛋白質なので、現時点では副作用は特に確認されておらず、比較的安全だと思われます。ただし脂肪自体は人体とって必要不可欠なものです。特に脂肪はエネルギーの摂取源として重要で、例えば食事制限を行って摂取エネルギーが制限されると、例え蛋白質や糖を摂取しても筋肉が萎んでしまいます。脂肪の代謝を補助してくれるからと言って、大量に摂取したりしないように注意しましょう。病気を治すような効果はないので過信は禁物です。

 

α-リポ酸

α-リポ酸(またはチオクト酸)とは、ピルビン酸をアセチルCoAに変換する際の酵素の補因子(酵素を活性化し、反応速度を早める)の一つです。ピルビン酸は解糖系(糖からエネルギーを得るためのサイクル)において、糖が代謝される過程で作られるもので、そのピルビン酸はアセチルCoAを経てクエン酸回路に入り、そこで更に細かく代謝される事でそこでもエネルギーを得ます。つまり糖から効率良くエネルギーを得るためにはピルビン酸をアセチルCoAに変換する酵素が重要になるのですが、α-リポ酸はその酵素の働きを活性化させる作用があると言われています。

そうしてα-リポ酸を摂取し、ピルビン酸からアセチルCoAへスムーズに変換する事ができるようになると、糖がスムーズに代謝され、エネルギーに変換しやすくなると思われます。つまり細胞内へ糖を取り込むために必要なインスリンの作用を高める事になるので、まず血糖値が上がりにくくなります。また筋肉など糖の消費が激しい細胞、あるいは生命活動の維持に必要な細胞では栄養・エネルギー不足が改善され、細胞の機能の維持や疲労回復に繋がると言われています。その他、α-リポ酸には抗酸化作用があるとも言われています。

ただし細胞への糖の取り込みが必要以上に行われると、逆に低血糖状態になってしまう事があります。低血糖状態になると、アドレナリンやグルカゴンなどの血糖値を上げる作用を持つホルモンが大量に分泌され、それに伴う様々な症状(興奮、息切れ、動悸、冷や汗、頭がのぼせる、頭が真っ白になる等)が起こる事があります。またエネルギーが既に十分摂取されている場合、糖の代謝がスムーズになる事でアセチルCoAが余ってしまう事があります。アセチルCoAは脂肪酸の合成にも使われているので、余ったアセチルCoAの多くは脂肪酸の合成へと回され、結果として中性脂肪が増えてしまう事があるようです。

以上の事から、よっぽどハードなトレーニングを習慣としている人以外、基本的には不要なものだと思われます。もし利用する場合、激しい運動を行った後、食欲が大きく減衰しており、それでも速やかにエネルギーを補給したい場合に摂取すると良いでしょう。摂取量としては1回100mg程度、1日200~300mg程度で十分と思われます。副作用は前述のように低血糖のリスクがあるので、利用する場合には摂取量の管理を徹底すべきです。病気を治すような効果はないため過信は禁物でしょう。ちなみにα-リポ酸には天然に存在するR型と人工的に作られたS型があり、R型の方が吸収率が高いと言われています。

 

ピクノジェノール

ピクノジェノールは地中海沿岸が原産とされる松の一種(マツ科マツ属のPinus pinaster、日本ではフランスカイガンショウ、カイガンマツ、オニマツなどとも呼ばれている)の樹皮から抽出されたエキスの事を言います。よく勘違いされるのですが、ピクノジェノールは特定の栄養素を意味する名前ではなく、海外の会社が商標登録した名前です。またフラバンジェノールという名前もありますが、こちらは日本の会社が商標登録した名前で、同じく特定の栄養素の名前を意味しておらず、中身も基本的にはピクノジェノールと同じと思われます。

このピクノジェノールにはアントシアニジン(糖と結合する事でアントシアニンとなる)、タンニン、カテキン、フラボノイド類などが豊富に含まれているとされています。いずれも抗酸化作用を持つため、ピクノジェノールでは特に「抗酸化作用」が謳われています。また原理は不明ですが、ピクノジェノールでは皮膚の水分量を保持してくれる作用、メラニン色素の合成に関与する酵素の働きを抑える作用などがあるとも言われています。この他、鎮痛作用もあるとされており、一説によればPMS(Pre-Menstrual Symdrome:生理前の女性が体験する、身体的あるいは精神的な症状の事)を緩和する作用があるとも言われています(当然病気や症状が治るような効果はないので過信は禁物)。

現時点では副作用は特に判明していません。摂取量としては1日100~200mg程度と思われますが、これは商品により大きく異なります。特にピクノジェノールとしてサプリメント化するためには十分に濃縮しなければならず、商品によっては余計なものが入っていて、ピクノジェノール本来の含有量を誤魔化している場合があります。ピクノジェノールは海外の方が認知されており、利用する場合はできるだけ質の高いものを選びましょう(日本製がダメという訳ではないが、やはり海外製の方が含有量は勝るため)。

 

●ユビキノール(還元型コエンザイムQ10

糖からエネルギーを得るためのサイクルである解糖系では、糖を代謝する事でピルビン酸に変換し、ピルビン酸は更にアセチルCoAとなってミトコンドリア内に入ります。ミトコンドリアの中には外側の膜と内側の膜があって、内側の膜の更に内側にクエン酸回路というサイクルがあり、アセチルCoAはそこに入って反応を進め、そこでもエネルギーを得ます。

またこのクエン酸回路を動かす過程ではNAD+やFADという補酵素及び補因子が利用されるのですが、クエン酸回路の反応に使われた後、水素イオンを結合させてNADHやFADH2になります。この反応を利用し、ミトコンドリアの内膜では電子(水素イオン)の受け渡しが行われます。その反応の事を電子伝達系(ETC:Electron Transport Chain)と言います。

実はこの電子伝達系を動かす過程でもエネルギーが得られるのですが、その過程でNADHはNAD+に、FADH2はFADへと戻ります。つまり再びクエン酸回路の反応に利用する事ができ、そうして上手く循環するようになっています。で、本題なのですが、この電子伝達系で働く酵素を補助する補酵素の一つが実は「コエンザイムQ10」です。別名「ユビキノン(酸化型)」、またその還元型を「ユビキノール」と呼びます。CMなどでも耳にする事があると思います。

電子伝達系はエネルギー代謝における最終地点とも言える場所で、その反応がスムーズに行われなければクエン酸回路も解糖系もスムーズに動きません。すなわちコエンザイムQ10を摂取する事ができれば、その反応をスムーズにする事ができると思われ、サプリメントでは主にそれを謳っている訳です。

尚、コエンザイムQ10には酸化型(ユビキノン)と還元型(ユビキノール)が存在し、簡単に言えば酸化型は水素イオンが外れたもの、還元型は水素イオンが結合したものです。電子伝達系では酸化型に電子を受け渡す事で還元型となり、還元型が別の物質へ電子を受け渡す事で再び酸化型に戻ります。そうして反応が進み、最終的に酸素へ電子(水素イオン)を受け渡す事で水になります。ただし還元型はそのように電子を相手へ渡す事ができるため、別の用途にも使われます。それが活性酸素を除去する事(俗に抗酸化作用)です。逆に言えば活性酸素が大量に存在する場合、電子伝達系の反応がスムーズにできなくなる事があります。それは避けなければなりません(他の抗酸化物質を摂取、あるいは活性酸素の発生量を抑える事が重要)。

吸収率は謳われている通り還元型の方が良いようです。またコエンザイムQ10脂溶性なので、脂肪と一緒に摂取すると更に吸収率が高まると思われます。よって食後が良いでしょう。現時点では副作用は特に判明しておらず、病気を治すような強い効果もなく、比較的安全だと思われます。摂取量としては1日200~400mg程度と思われますが、これは商品によって大きく左右されます。特にユビキノールにおいては「ユビキノールを含有する」と謳われているサプリメントなのに、実際にはユビキノールが含まれておらず、別の成分が含まれていた・・・なんて事例が過去にあったそうです。ユビキノールを口から摂取した際の効能及び副作用についてはビタミンなどと比べるとまだまだ情報が不足しているため、商品を選ぶ際にはできるだけ質の良いものを選ぶと良いでしょう。

 

●キトサン

カニやエビなどの甲殻類の外皮には「キチン」という多糖類の一種が含まれているのですが、それを処理する事で得られるのがキトサンです。

キトサンは食物繊維(セルロース、これも多糖類)のように糖がたくさん連なった構造をしており、消化酵素によって分解されにくいという特徴があります。そのため糖としては殆ど吸収されず、糖類と違ってエネルギーも殆ど得られません。一方、キトサンは不溶性の食物繊維であり、便の元になると共に、水を吸う事で大きく膨らみ、腸の壁を刺激して排便を促します。その際、キトサンは様々なものを絡め取って一緒に排出する作用があると言われています。特に糖や脂肪の吸収を邪魔するという事が言われており、それに伴う腸内環境の改善、血糖値の急上昇の抑制、コレステロール値の急上昇の抑制などの効果が謳われています。ただし病気を治すような効果はありません。過信は禁物です。

摂取方法としては1回200~300mg程度を食後に、1日に多くて1~2g程度まで摂取すると良いと思われます。ただし過剰摂取すると逆に便が硬くなったり、吸収がスムーズにできなくなる事によるエネルギー・栄養不足に繋がる可能性もあります。特にハードなトレーニングを行っている場合には基本的には不要なものであり、利用する場合には食事の内容を見て摂取量を調節し、常用は避けた方が良いでしょう(糖質制限中や減量中等に限定する)。そもそも便秘は食習慣の改善だけでは効果が見られない事が多いです。生活習慣全体を見直しましょう。

尚、副作用などは現時点では特に確認されていませんが、甲殻類から抽出される事が多く、稀に食物アレルギーが起こる事があるようです。無理をして利用する必要はありません。