鉄分の効果と摂取方法について考える（転送記事）

鉄分は特に赤血球内にあるヘモグロビンの構成要素として重要な微量ミネラルです。細胞に酸素を運搬するために必要不可欠なミネラルのため、貧血予防になるとして一般的にもよく知られています。また酸化ストレスを発生させる過酸化水素を分解する酵素（カタラーゼ）や、エネルギー代謝を行う解糖系・クエン酸回路と共に働く電子伝達系で利用される蛋白質の構成要素としても重要です。

そんな鉄を多く含む食品としては、例えば各種レバー、ナッツ類、貝類、海藻類、干しエビなどがあります。それらを定期的に食べると良いでしょう。一方、不足しやすい女性の場合、サプリメントを利用しても良いでしょう。また運動量が多い場合、男性でも不足する事があります。サプリメントの場合、食品と合わせて1日10mg前後、上限は30～50mgと思われます。微量ミネラルのため過剰摂取は避けるべきですが、不足する事によるデメリットが大きいため、自分の消費量を見極め、それに合った量を摂取しましょう。

ただし赤血球は鉄だけでは作る事ができません。蛋白質の材料となる必須アミノ酸、蛋白質の代謝を補助するビタミンB群（特にビタミンB6、ビタミンB12、葉酸）、同じく蛋白質の代謝を補助する亜鉛・ヨウ素・マグネシウム、鉄と共に酸素運搬に必要な銅、植物性の食品に含まれている非ヘム鉄の吸収を促すビタミンCなども一緒に摂取しましょう。