独眼流サプリメント大全

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水素水の効果と摂取方法まとめ

水素の殆どは酸素と結びついた「水」の状態で存在しています。何故水素は単体で存在する事が難しいのかというと、水素は全ての元素の中で最も軽いため、地球上の重力で留めておく事ができないからです。そのため水素は仮にその場に存在したとしても、発生した瞬間に上空へと飛散してしまい、その多くが失われてしまうと考えられます。

よって水素水を作る場合、水素をできるだけ失わせずに発生させ、それをできるだけ効率的に水の中に溶かし、その状態をできるだけ維持するような特殊な容器が必要になるでしょう。一方、水素は水に対して極僅かしか溶けないとされています。このため水素水を作る場合、更に特殊な技術を用いて水に溶けやすくする必要があります。そうして水素を溶かした状態の水を、口にするその瞬間までできるだけ維持する必要もあるでしょう。

それを踏まえて考えてみると、確かに水素を注入し、水素水を製造した最初の時点では、それは明確に「水素水」と呼べるものかもしれません。しかし例えば運搬される際には容器及び水素水が大きく振動するため、その振動によって多くの水素は水から飛び出し、容器内を彷徨ってしまう可能性があります。製造後~店頭に並ぶまでの間、全く振動を与えずに運ぶ事は不可能であり、少なくとも最初の状態よりは水素の濃度は落ちているはずです。また前述した水素の性質から、我々が容器の蓋を開けた瞬間、多くの水素は空中に飛散してしまうと思われます。水素は水に溶けにくく、非常に軽いため、一旦水から外に出てしまったものは二度と元には戻りません。そのため開封してから時間が経過するほど水素の濃度は低下し、いずれ「ただの水」になってしまいます。

更にこれを別の視点で考えてみると、水素は元々非常に安定した元素であり、胃や腸の消化酵素で分解される事もないため、おそらく胃や腸などから吸収する事ができると思われます。ただしそれは「ある程度の濃度」がある場合の話で、前述のようにそもそも店頭や口元に届いた時点で、既に多くの水素が外へ飛び出している可能性がある事から、例え口の中に入れたとしても、胃腸からの吸収量は微々たるものと思われます。また水素水では俗に「活性酸素の除去に役立つ」という事が謳われているのですが、それについても「活性酸素と結合するまでの間、水素をそのままの形で運ぶ事ができるか」というと疑問です。仮に吸収させる事ができたとしても、それがしっかり届くべく場所に届いて、期待された働き方をしてくれなければ何の意味もありません。

それならば、濃度の高い水素を直接胃腸や肺に運べば良いのでは?と考える人もいる事でしょう。しかし高濃度の水素が勢い良く胃腸や肺に流れ込んだ場合、その圧力によって組織を破壊してしまう可能性があります。もちろんその辺に売っている水素水程度の濃度では、そのような事は絶対に起こり得ませんが、水素を作る事自体はそう難しい事ではなく、原理さえ分かっていれば誰でも作る事ができるものです(前述のようにそれを水に溶かしたり、容器に留める事はまた別の問題)。水素を自分で作って効果を試そうとする人がいないとも限らないので、念のため言っておきます。非常に危険なので止めましょう。

ちなみにですが、水素は腸内細菌が食物繊維などの食べ物を分解する際にも作る事ができ、実は水素水から摂取できる水素の量よりも、腸内で日常的に作る量の方が多いと言われています。その意味でも、わざわざ水素水を利用する意味はないのではないでしょうか・・・最近ではスポーツクラブに「水素水サーバー」が設置されている事もあるのですが、言うまでもない事ですが、運動能力が向上したり、脂肪の燃焼を促したりなどの作用は期待できませんし、それどころか、前述してきたようにただの「水」の可能性が高いです。期待するだけ無駄でしょう。

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