独眼流サプリメント大全

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大豆イソフラボンの効果と摂取方法まとめ

大豆イソフラボンとは、大豆に含まれているとされるフラボノイドの一種です。尚、ポリフェノールの一種がフラボノイド、フラボノイドの一種がイソフラボンであり、大豆に含まれているイソフラボンなので「大豆イソフラボン」と呼ばれています。ポリフェノールには一般的に抗酸化作用があるので、フラボノイドにも当然抗酸化作用があります。このため大豆イソフラボンには、活性酸素の異常な増殖や、脂肪の酸化を抑えてくれる作用があると思われます。

また大豆イソフラボンのようなイソフラボンには、体内で女性ホルモンのような働きをする作用があると言われています。これは「女性ホルモン自体の量を増やす」訳ではなく、女性ホルモンの代わりに受容体に結合し、女性ホルモンに似た働きをもたらすという事のようです。またそれによっては女性ホルモンの受容体を活性化させ、元々の女性ホルモンの作用を高めてくれるという事も言われています。これら事から大豆イソフラボンは「植物エストロゲン」などと呼ばれる事もあります。ちなみに大豆や大豆製品を食べる分には、大豆イソフラボンの含有量は少ないので、男性が食べても特に問題はないです。問題となるのは後述のようにサプリメントを利用する場合の話です。ここではそれについて書いています。

 

特に大豆に含まれているイソフラボンには「ゲニステイン」や「ダイゼイン」などの種類があると言われています。この内、ゲニステインは元々存在する女性ホルモン「エストラジオール」と比べると1/25、ダイゼインは1/1000程度と言われています(これは受容体への親和性の差。実際の効力はまた別と思われる)。一方、ダイゼインは腸内細菌によって「エクオール」という物質に代謝され、このエクオールはゲニステインよりも効力が高く、エストラジオールと比べると1/5程度と言われています。このため大豆イソフラボンを最大限に利用するためには、ダイゼインを豊富に含む大豆(そんな大豆あるのか?)を食べるか、ダイゼイン代謝する腸内細菌の量を増やす(大豆などマメ科の継続摂取、他)という事が重要になると思われます。

一方、実は人によって、その代謝を行う事ができる腸内細菌を持っていない人がいるようです。一説によれば全体の3割程度の人しか、その腸内細菌を持ってないとも言われており、この腸内細菌の有無や量が、女性ホルモンに似た作用による「個人差」に繋がっている可能性があります。すなわち大豆製品を食べ続けた場合の作用、あるいはサプリメントを利用し続けた場合の作用については、効果が実感できる人とそうでない人とで差が出やすい(当然副作用も差が出やすい)という事です。

特にサプリメントにおいては、非常に高濃度に濃縮されているものがあり、その場合、例え前述した腸内細菌を持っていなくても、過剰摂取のリスクが存在します。特に「プエラリア・ミリフィカ(マメ科クズ属。根を利用する。別名ガウクルアとも呼ばれる)」に含まれているイソフラボンは、一般的な大豆(無加工)よりも強力(一説には40倍以上とも。ただし季節によって差が大きく、毒性を持つ類似種との見分けが難しいとされる=副作用も出やすいという事)と言われています。このため思春期、妊娠の前中後、授乳中などでの大量摂取は禁忌となります。何より女性ホルモンは多いほど良いという訳ではないので、利用する場合には十分注意しましょう。

もしサプリメントとして「大豆イソフラボン」を摂取する場合、日本では1日30mg程度までが安全だと言われています。「プエラリア・ミリフィカ」の方を利用する場合、それよりも更に低く抑える必要があると思われます。サプリメントでは数百mgも含有しているものがあったりしますが、そういったものは避けた方が良いでしょう。また利用する場合、一度にまとめて摂取するのではなく、毎食時に分けて摂取したり、次の食事までの間隔を空けて摂取、あるいは1日おきに摂取するようにするなどした方が良いでしょう(1粒なら細かくし、数回に分けて摂取する)。ただしそれでも前述のように効果が出るかどうか、副作用が出るかどうかは個人差が大きいので、各自摂取量は調節が必要です。心配ならば普通に大豆を食べれば良いでしょう。大豆なら副作用の心配はほぼありません。

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