独眼流サプリメント大全

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レスベラトロールの効果と摂取方法まとめ

レスベラトロールポリフェノールの一種で、例えばブドウの果皮、ピーナッツの薄皮、コケモモの果実(サンタベリー)、グネモン(メリンジョ)の種子、イタドリの根などに含まれていると言われています。

このレスベラトロールには、他のポリフェノールと同じようにおそらく抗酸化作用があると思われます。すなわち活性酸素の異常な増殖を抑えたり、脂肪の酸化を抑え、細胞の健康を維持するための補助となります。また特にレスベラトロールで謳われているのが「サーチュイン遺伝子を活性化する」とされる作用です。

サーチュインはヒストンの脱アセチル化を行う酵素であり、遺伝子(DNA)の転写を制御する役割を持っていると考えられています。このサーチュインが活性化すると、ヒストンの脱アセチル化が促され、ヒストンと遺伝子が結合しやすくなり、遺伝子の発現(遺伝子情報を元に細胞を合成する事)が抑制されると言われています。

これは簡単に言えば、遺伝子は転写する度に劣化(DNAの末端を保護するテロメアが短くなる。テロメラーゼという酵素によって伸ばされるが、人間では生殖細胞などごく一部の細胞や癌細胞にのみ活性がある)していき、それを繰り返すほどに転写及び細胞の合成が上手くできなくなっていくという事です。それによっては癌細胞のような異常な細胞の増殖まで進行させてしまう可能性があります。実はこれこそ、加齢による細胞が老化する原因になっているのですが、サーチュインが活性化されるとそれが抑えられると言われています。これがレスベラトロールに期待されている訳です。

ただし食品に含まれるレスベラトロールの量は、濃縮された赤ワインでさえ、1日にボトル100本以上も飲む必要があるため、食品から摂取するのはとても現実的ではないと思われます。またレスベラトロール代謝される過程で構造が変化してしまうと言われているため、謳われている効果を得るには、更に相当な量を摂取しなければならないと思われます。研究ではレスベラトロール単体を数百mg~1.5gを摂取した例があるため、少なくともそれぐらいは摂取する必要がありそうです

もしサプリメントを利用する場合、そのぐらいの量が摂取できるサプリメントを選ぶ必要があります。ですが、残念ながら私が知る限りでは、日本製でそのような高濃度のサプリメントは存在しません。例えば「高濃度ブドウエキス数百mg含有」などと書かれていても、そのエキスの中に含まれているレスベラトロールの量は極微量です。そのようなサプリメントを利用するぐらいなら、普通に効果も量もはっきりしているビタミンCのサプリメントの方が良いです。海外製を利用するにしてもよく見極めましょう。

ちなみにサーチュイン遺伝子は飢餓状態、すなわち摂取エネルギーの制限によっても活性化されると言われていますが、実際には無理に食事を制限する事によるストレスや、全体的な栄養バランスが損なわれる事によるデメリットの方が大きいと思われます。長生きするためにエネルギーの摂取量を抑えるよりも、運動を行ってエネルギーを消費して、エネルギーを消費した状態を作り、その消費した分のエネルギーを摂取していった方が良いと思います。

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