ルテインの効果と摂取方法まとめ

ルテインはβ-カロテンなどと同じカロテノイドの一種です。食品ではホウレンソウやケールなどのような緑鮮やかな緑色野菜、あるいはアオサなどのような海藻類に多く含まれていると言われています。ルテインのようなカロテノイドは黄色や橙色、赤色などをもたらす色素成分となっていますが、ルテインの場合、多く含むほど黄色及び緑色が濃くなります。

そんなルテインの作用ですが、ルテインのようなカロテノイドは全体として抗酸化作用があります。おそらくルテインにも抗酸化作用があると思われ、活性酸素の異常な増殖を抑えたり、脂肪の酸化を抑える事で、細胞の健康を維持する作用があると言われています。俗には「視力を維持する作用」があると言われています。これはルテインが光を感じる「網膜」に存在する組織の構成要素となっている事が理由で、特に波長の長い光から目を保護する役割があると言われています。

またルテインは体内では合成する事ができないと言われています。β-カロテンとは違って必須栄養素には数えられていませんが、これは必要量が非常に微量なため、意識的に摂取しようとしなくても、十分な量を摂取できるからです。しかし逆に言えば食習慣によって不足する可能性はゼロではないという事です。特に前述のように植物性の食品を食べる習慣がない場合、意識的な摂取が重要になると思われます。

ちなみにルテインは脂溶性であり、油に溶けやすい性質を持っています。そのためルテインを効率良く摂取するためには、脂肪と一緒に摂取する事が必要になります。ただしルテインは酸化されやすく、熱に弱いという特徴を持っています。このため高温での加熱、あるいは食材の保存方法によっては失われてしまいます。効率良く摂取したい場合、生野菜を食べ、それと一緒に脂肪を含む食品を食べると良いでしょう。またビタミンCやビタミンEなどの抗酸化物質を一緒に摂取すると良いと思われます。

一応、サプリメントもありますが、基本的には食事だけで十分と思われます。もしサプリメントを利用する場合、食後が良いでしょう。