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ヤーコンに含まれている栄養素とその食べ方まとめ

●ヤーコンとは?

ヤーコンはキク科スマランサス属の植物です。原産は南米のアンデス山脈とされており、2000年以上前から先住民によって栽培・食用にされてきたと言われています。日本には1970年に南米から朝鮮経由で入ったのが最初とされていますが、当時は定着しませんでした。その後1985年にニュージーランドから再び輸入され、茨城県など一部地域で栽培が始まったようです。特に近年では下記のような健康効果から注目されており、全国的に栽培が行われつつあります。北海道ではお酒として、大阪でも特産品にする計画もあるそうです。

尚、ヤーコンで食用にするのは主に肥大化した根や葉です。特に根では特有の種類の糖が豊富に含まれており、その影響で甘みがあります。一方、ヤーコンはサツマイモのような見た目でありながら、シャキシャキとしたナシのような食感があります。そのため根は生でそのまま食される他、食感を残す程度であれば加熱調理もできます。また葉はハーブティとして利用されます。

 

●ヤーコンに含まれている栄養素

そのようにヤーコンの見た目は「芋」であり、一般的な芋では主にデンプン(糖の一種)が含まれています。一方、ヤーコンから感じられる特有の甘さは、主に「フラクオリゴ糖」によるものです。オリゴ糖は複数の糖が連なっていますが、他の糖とは違って消化・吸収が難しく、甘みを感じるにも関わらず、血糖値を上昇させません。またこのオリゴ糖は腸内において腸内細菌の餌となり、腸内環境を改善する作用があると言われています。特に乳酸菌を活性させ、増殖させるための補助になるようです。おそらくこれが様々な健康効果の元になっていると考えられ、この点が他の芋類とは大きく異なっています。

更にヤーコンには「イヌリン」も豊富に含まれています。このイヌリンも糖がたくさん連なった糖の一種ですが、こちらの分類上「食物繊維」に入ります。そのためこちらも糖としては殆ど吸収されませんが、腸内細菌によって緩やかに代謝され、やはり腸内環境を改善する作用があると言われています。ただしオリゴ糖やイヌリンは腸内細菌によって代謝される際、ガスを発生させる事があります。そのため過剰摂取によっては逆に消化不良を起こす可能性もあります。

ちなみにヤーコンに含まれているビタミンやミネラルに関する情報はそう多くありませんが、根菜類は一般的にカリウムを豊富に含む事から、おそらくヤーコンにもカリウムが豊富に含まれていると思われます。また根や葉にはポリフェノール(クロロゲン酸、プロトカテク酸、コーヒー酸等)が含まれているという情報があります。

 

●ヤーコンの利用価値

ヤーコンはそのようにおそらくカリウムは豊富に含むと思われますが、それ以外のビタミンやミネラルの栄養価は低いと思われます。特に脂溶性ビタミンであるビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKの量が少ないため、それらの栄養素は別途補給する必要があります。また蛋白質に関してもおそらく含有量が低いため、別途肉や魚など動物性の食品で補給する必要があるでしょう。

一方、ヤーコンには脂肪が殆ど含まれていないため、カロリーは低くなっています。これは逆に言えばエネルギー源にはならないという事です。そのためヤーコンだけでは当然栄養不足、エネルギー不足になる可能性が高く、基本的には「食物繊維を摂取する手段の一つ(定期的に食べるようなものではなく、気が向いた時に食べるもの。ゴボウやオクラのような頻度)」として扱う事になるでしょう。

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