プロリンの効果と摂取方法まとめ
プロリンは蛋白質を構成するアミノ酸の一種です。特にコラーゲンに多く存在するアミノ酸で、その構造を維持する役割があると言われています。このためプロリンがなければコラーゲンの合成が上手くできず、コラーゲンが劣化し、弾力性が失われてしまいます。ちなみにコラーゲンと聞くと皮膚をイメージしますが、筋肉、腱、靭帯、骨、軟骨、血管、各種臓器など、その役割は多岐に渡っています。
このプロリンの合成は小腸あるいは肝臓で行われます。この内、小腸においてはグルタミンからオルニチンを経て合成されます。グルタミンはアミノ酸の一種で、人体に多く存在しますが、アンモニアを運搬したり、小腸内の細胞のエネルギー源となったり、細胞を酸化ストレスから保護する役割があります。特に筋肉に大きなストレスがかかった時、大量に消費され、不足する事があります。
一方、肝臓ではオルニチンから合成されます。オルニチンは肝臓内にある尿素回路で働くアミノ酸で、アルギニンから変換されたり、他のアミノ酸から合成されます。特に尿素回路は尿素をアンモニアに分解する役割があり、新陳代謝が活発な人ほど消費量が多くなります。運動量が多い人などでは、人によっては不足する事があります。これらの理由でプロリンが不足した場合、コラーゲンの合成が上手くできなくなる事があります。