バオバブに含まれている栄養素とその食べ方まとめ
バオバブとは?
バオバブはアオイ目アオイ科バオバブ属の植物の総称です。原産地はアフリカであり、サバンナ地帯に広く自生しています。またバオバブは大小様々で、高さ5~6m程度の小さなものから、大きいものになると30~50mにもなり、全体としては太く大きな木が多いです。寿命も非常に長く、中には数千年生きるものもあると言われています。
尚、バオバブには果実がなります。この果実は猿が群がって食す事からモンキーブレッドツリーと呼ばれていたり、黄色がかったヘチマのような形をしていて、酸味がある事からレモネードツリーなどとも呼ばれています。特に果実は大きなものでは2kgにもなり、硬い果皮には覆われていますが、果肉が非常に肉厚でジューシーです。
またバオバブの果実の中に入っている種子も、それ自体が食用になります。特に種子は脂肪が豊富なため、抽出された油がオイルに利用されています。また葉は野菜として食用にされたり、樹皮は煮込んで薬として、あるいは編み込んで縄として利用される事もあるようです。そのように現地の人にとって重要な植物ですが、背の高い木が多いため、人が収穫する際には命がけになる事があります。
バオバブに含まれている栄養素
バオバブの果実にはビタミンC、ビタミンB6、カルシウム、鉄、カリウム、食物繊維、ポリフェノール類、クエン酸などの栄養素が、いずれも豊富に含まれていると言われています。特にビタミンCが豊富で、その量は一般的なミカンよりも数倍以上多いと言われています。また果実の中では珍しくカルシウムも豊富で、これも一般的な乳製品と同等かそれ以上と言われています。
更にバオバブの果肉の1/4程度は食物繊維で、食物繊維も豊富に含まれています。この他、バオバブの果実にはポリフェノール類も豊富に含まれているとされており、一般的に多く含むとされるベリー類よりも含有量が多いと言われています。これらの事から、バオバブの果実には少なくとも「抗酸化作用がある」という事は言えると思います。
一方、種に関する情報は少ないですが、こちらは蛋白質、脂肪、ビタミンE、カリウムなどが豊富に含まれているという情報があります。特に種は脂肪が豊富であり、全体的な栄養価が高いと言われています。尚、一般的なナッツ類はビタミンB群やミネラルが豊富ですが、バオバブの種が同じような栄養価かどうかは分かりません。
バオバブの食べ方
日本ではまだまだ知られていませんが、仮に前述した栄養価が本当だとすれば、今後注目を浴びるかもしれません。通販なら果実のパウダー、抽出したオイルなどが購入できます。特にパウダーが手軽です。飲み物や甘みのある料理などに混ぜて食べると良いでしょう。その他では化粧水やシャンプーなどもあるようです。
ちなみにバオバブでは苗木や種も購入できるので、興味のある方は自分で育ててみるのも良いかもしれません。日本の環境、及び盆栽のような育て方なら、アフリカのように大きくはならないようです。ただし寒さにはかなり弱いようです。そのため室内の場合、十分な日光が当たる場所、かつ常に部屋を暖かくしておく必要があります。基本的には沖縄など温暖な地域に限定されるでしょう。