チロシンの効果と摂取方法まとめ

チロシンは必須アミノ酸の一種であるフェニルアラニンから合成されるアミノ酸です。

チロシンは甲状腺ホルモン、ドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリンといった神経伝達物質の材料として使われています。甲状腺ホルモンは新陳代謝に関わるホルモン、ドーパミンなどはストレス反応に関わるホルモンのため、チロシンの摂取はその材料を補給します。またチロシンは紫外線から細胞を保護するメラニン色素の合成にも使われています。その合成が上手くできなくなると、シミやソバカスの原因になると言われています。

一方、チロシンは脳の血液関門を通過する事ができないと言われています。このためチロシンは必要となった時にその都度合成されるため、元となるフェニルアラニンが不足していない限り、不足の心配はありません。しかし何らかの理由で、チロシンを合成するための酵素の働きが低下する事があったり、チロシンから合成される神経伝達物質の要求量が増えたり、あるいは食事を極端に制限した時には、チロシンの合成が間に合わなくなる事があります。その場合、サプリメントを利用して補給するのも一つの手です。

もしチロシンをサプリメントとして利用する場合、摂取量の目安は特に定められてはいませんが、1回1～2g程度を摂取すると良いと思われます。ちなみにチロシンの材料が脳内へ入る際、BCAA（必須アミノ酸であるバリン・ロイシン・イソロイシンの事）と競合するという事が言われています。よって摂取タイミングは食間などの空腹時が良いと思われます。また摂取の際、少量の糖やビタミンB6なども合わせて摂取すると良いでしょう。