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ソルガムの栄養価とその食べ方まとめ

ソルガムとは?

ソルガムとは、イネ科モロコシ属の植物である「モロコシ」の事で、日本では「タカキビ」などとも呼ばれています。

原産はアフリカ大陸とされており、紀元前3千年頃から既にエチオピアなどで栽培・食用にされていたと考えられています。その後インド、東南アジア、アメリカ大陸へと伝わっていき、中国へ9~10世紀頃に、また日本へ伝えられたのは15世紀頃と言われています。

特にソルガムは高温や乾燥など厳しい環境に強く、雨が少ない環境でも生育させる事ができるため、コメや小麦が生育できない地域では主食の一つとして重宝されています。また現在では、より栄養価が高いとされるホワイトソルガムが開発されており、アメリカが主要な生産国となっています。

 

ソルガムに含まれている栄養素と欠点

そんなソルガムには糖、蛋白質ビタミンB1ナイアシン、ビタミンE、カリウム、リン、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、マンガン、食物繊維(全粒粉、無精白に限る)などの栄養素が、いずれも豊富に含まれていると言われています。これを栄養が高い事で知られているライ麦と比べてみると、糖・鉄・銅は同程度、蛋白質ビタミンB1葉酸亜鉛ライ麦、脂肪・ナイアシンパントテン酸・ビタミンE・カリウムマグネシウムソルガムという感じになっています。このように穀類の中でも高い栄養価がある事が分かります。

一方、ソルガムの欠点としてタンニンを含んでいます。タンニンは抗酸化作用を持つポリフェノールの一種ですが、これによってソルガムでは渋味や苦味をもたらします。またソルガムアミノ酸の一種であるロイシンを過剰に含むと言われています。ロイシンは筋肉など蛋白質の合成に関わる重要な必須アミノ酸の一つですが、過剰になると体内でナイアシンの変換を阻害すると言われています。ナイアシン必須アミノ酸であるトリプトファンから体内で変換され、補う事ができるのですが、ロイシンが過剰になるとそれが上手くできなくなるようです。このためソルガムを主食とする場合、ナイアシンは別途補給する必要があるでしょう。

そしてイネ科は全体として、必須アミノ酸であるリジン(リシン)の含有量が少ない傾向にあります。特にソルガムに含まれているリジンの量は、元々少ないと言われているコメよりも更に少ないとも言われています。蛋白質を効率良く作るためには、9種類ある必須アミノ酸のバランスです。ソルガムは確かに蛋白質が豊富ですが、これだけでは不十分です。別途動物性の食品から蛋白質を補給する必要があるでしょう。

その他、ソルガムではビタミンA、ビタミンC、カルシウムが欠けています。それらも別途補給するべきです。

 

ソルガムの食べ方

ソルガムは確かに栄養価が高いのですが、前述のように欠点もあります。そのためライ麦エンバク、玄米など他の穀類と混ぜ、嵩増しとして利用した方が良いと思われます。基本的な調理法は他の穀類と何ら変わりません。炊いたり、茹でたり、炒めたりすると良いでしょう。また他の穀類と粉状にして、水と塩を混ぜて捏ね、焼いてパンとして利用する事もできます。ただしグルテンが含まれていないため、発酵させても膨らみは良くありません。膨らませたいのであれば小麦粉を混ぜる必要があります。

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