独眼流サプリメント大全

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スピルリナの効果と摂取方法まとめ

スピルリナとは?

生物には細胞核が存在する真核生物と、細胞核が存在しない原核生物があります。スピルリナはその中でも原核生物の一種で、その原核生物の中でも細菌(真正細菌)の一種、更に細菌の中でもシアノバクテリア(藍色細菌)の一種です。我々の身近な分類では「藻」の仲間であり、他の植物と同じく光合成をする事で生きています。

そんなスピルリナは、熱帯地域にある強いアルカリ性の湖などに存在し、現地住民の食料として利用されています。現在ではその栄養価の高さから「スーパーフード」などとして注目されており、熱帯地方を中心に工業的にも生産が進められています。ちなみにスピルリナを食品として工業的に生産したのは、実は日本の会社が初めてなのだそうです。日本人の商魂はたくましい・・・。

 

スピルリナに含まれている栄養素

スピルリナはそのように栄養価が高い事で知られており、蛋白質、カロテノイド(β-カロテン・ゼアキサンチン等)、ビタミンB群(ビタミンB12以外)、ビタミンE、ビタミンK、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄分、食物繊維などが、いずれも豊富に含まれていると言われています。

特にこれらの中ではカロテノイドに秀でており、一般的に口にされる「カロテノイドを豊富に含む食品(ニンジン等)」と比べても、トップクラスの高い含有量を誇っています。カロテノイドには抗酸化作用があるため、おそらくスピルリナはそれが期待できると思われます。ちなみに例えばフラミンゴ特有の赤い色は、実はスピルリナに含まれている豊富なカロテノイドによるものだと言われています。それほど含有量が高いのです。

 

スピルリナの欠点を考える

スピルリナを同じくスーパーフードとして知られている「クロレラ」と比べてみると、蛋白質パントテン酸は同程度、β-カロテン・ビタミンB1・ナトリウム・カリウムスピルリナビタミンB2ナイアシン葉酸・ビタミンB6・ビタミンE・ビタミンK・カルシウム・マグネシウム・鉄分はクロレラ・・・といった感じです。このようにビタミンは全体としてクロレラに軍配が上がります。一方、やはりスピルリナではβ-カロテンが特に秀でており、そこが大きなメリットになっています。

ただ、スピルリナでは欠けている栄養価があります。まずビタミンCです。おそらく全く含まれていないという訳ではないのですが、緑黄色野菜や果物と比べるとその含有量は低いです。またカルシウム。これは元々の必要量が多いため、スピルリナだけでは足りません。更に亜鉛。これはスピルリナでは含有量が少ないと思われます。そしてビタミンD。これもスピルリナには少ないです。それぞれは小魚類、キノコ類、ナッツ類などを食べましょう。

その他、糖質・脂肪・ビタミンB12に関しても、スピルリナではあまり期待できません。また蛋白質は確かに豊富なようですが、必須アミノ酸のバランスは動物性の食品と比べると劣っている可能性があります。それらの栄養素は別途食品で補うか、サプリメントを利用する必要があるでしょう。「スーパーフード」と言ってもこのように完璧ではないのです。スピルリナを利用するだけで健康になれるとか、そういう事は考えるべきではありません。

 

クロロフィルの効果は不明な点も多い

スピルリナには「クロロフィル」という成分が豊富に含まれています。これは植物が光合成をする際に太陽の光を吸収する「葉緑体」の事なのですが、これが体内に蓄積すると、目や肌などが光に対して過敏になる事があります。これを「光線過敏症」と言います。スピルリナの大量摂取、及び摂取の継続によっては、稀にそのような症状が起こる事が考えられます。

ちなみにクロロフィル自体では抗菌作用、抗酸作用、脂肪やコレステロールの吸収を緩やかにするなどの健康効果が謳われています。しかしどのようなメカニズムでそのような効果が得られるのかや、それ以外の様々な効果について、具体的に分かっていない部分が多いです。やはり過信はすべきではありません。

 

サプリメントとして利用する価値

前述した栄養成分を見てみると、確かに栄養価は高いのですが、欠けている部分も当然あります。そのため結局「別の食品、あるいはサプリメントで補う必要がある」事に変わりありません。そう考えると、その辺で売っているマルチビタミン・ミネラルを利用すれば済む訳で、「スピルリナサプリメントは、他のサプリメントと比べてメリットが大きい」と言い切る事は難しいと思います。

もちろん「絶対悪」という事ではなく、他のサプリメントに抵抗感がある人では利用価値があると思います。ただ、例え安価でも継続利用すればお金がかかりますし、利用し続けるだけで満足してしまう事も多く、それでは思考が止まってしまいます。最初から継続利用を前提に考えるのではなく、まずはそれが自分にとって本当に必要かどうかをよく考えましょう。特にその際、「必須栄養素に関する基本的な知識」を身につける事が重要です。そうすれば、今の自分にとって本当に必要なサプリメントを見極める事ができるようになります。

 

スピルリナの摂取量

スピルリナの摂取量の目安は特に定められていませんが、クロロフィルの関係で、おそらく上限があります。サプリメントの容器に書かれている量を守れば問題は少ないでしょう。

尚、これは別の言い方をすれば、「具体的にどの成分が、どれだけ含まれているかが書かれていない商品は選ぶべきではない」という事です。特にスピルリナでは、私が調べた限りですが、「どの成分が含まれているか」は書かれていても、「それぞれの成分の具体的な量(mg表記でなく何%とか、種類が書いているだけだったり)」が書かれていない事が多いです。何度も言うように過信は禁物だと思います。

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