スクロースの効果と摂取方法まとめ

スクロースは、単糖類である「グルコース（ブドウ糖）」と、同じく単糖類である「フルクトース（果糖）」が結合した「二糖類」の一種です。別名「ショ糖」とも呼ばれており、身近な所では「砂糖」の主成分としてよく知られています。

基本的に糖はこのグルコースまたはフルクトースの形でしか、エネルギーとして利用する事ができません。そのためスクロースは小腸内で吸収される際、グルコースとフルクトースに分解されてから吸収します。そのため普通に考えれば、スクロースはグルコースよりも吸収が遅くなり、血糖値の上昇も緩やかになるように思ってしまいます。しかし実際はスクロースの分解は非常に容易ため、すぐにグルコースとして吸収され、グルコースと同様に血糖値を大きく上昇させます。

尚、スクロースは水によく溶けます。そうして水に溶けた状態で加熱する事で、すぐさまグルコースとフルクトースに分解する事ができます。実はそれによって得られるフルクトースは、スクロースよりも1.7倍も甘味が強いと言われています。実はこれが「加熱する事によって食材の甘みが強くなる理由の一つ」になっています。

一方、人工甘味料の一種に「スクラロース」というものがあります。このスクラロースはスクロースから作られますが、スクロースと比べて「600倍」とも言われる非常に強い甘味があります。一方、スクロースとは違って熱に強く、加熱してもその甘味が損なわれる事はありません。またスクラロースはスクロースのように吸収される事はなく、血糖値を上昇させません。