独眼流サプリメント大全

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シーバックソーンの栄養素と効果まとめ

●シーバックソーンはどういう食品?

シーバックソーンはグミ科ヒッポファエ属の植物であり、特にそれになる小さな果実の事を言います。別名サジー(トゲという意味がある)とも呼ばれています。その果実は黄色~橙色をした1cm以下の小さな実がまとまってなり、やや酸味や渋味が強い事から主にジャムなどとして利用されます。

そんなシーバックソーンの原産はフィンランドなどとされていますが、ユーラシア大陸中部~北部にかけて気温の低い地域で自生しており、数千年前から存在する古い植物です。また乾燥、砂地、潮風に強く、西ヨーロッパでは海岸に、中央アジアでは高山など、太陽の光さえあればどんな場所にも自生する事ができると言われています。

ちなみに海外であれば、苗や種なども入手可能です。前述のように乾燥や気温の変化が激しい環境でも生育可能と言われているので、日本でも生育させる事ができます。台風など激しい風雨や真夏・極寒を避ける事ができるのであれば、試しに自分で育てて味わってみるのも良いかもしれません。

 

●シーバックソーンに含まれる栄養素

シーバックソーンにはビタミンCが豊富に含まれています。その含有量はどれだけなのかは分かりませんが、それ以外にβ-カロテンなどのカロテノイド、ビタミンE、ポリフェノール類を含むという情報があり、それらがビタミンCの酸化を抑えてくれる役割を果たしています。このためビタミンCを効率良く摂取できると思われます。その他では鉄、カリウムクエン酸、糖質などを含んでいると言われています。特にポリフェノールクエン酸によって独特の渋味と酸味をもたらします。

またシーバックソーンは、果実では珍しく油分を含んでおり、この油分には「不飽和脂肪酸オレイン酸、α-リノレン酸リノール酸など)」が多いと言われています。特にその中でも「パルミトレイン酸」という珍しい脂肪酸(ω-7脂肪酸。他ではマカダミアナッツにも含まれる)が含まれているとされ、これには糖の代謝を促す作用や免疫を補助する作用などの健康効果が謳われています。

この他、量は定かではありませんが、シーバックソーンには植物ステロールの一種である「β-シトステロール」が含まれています。β-シトステロールはコレステロールと構造が似ており、脂肪を消化しやすくする胆汁酸に結合する事で、腸での脂肪やコレステロールの吸収を緩やかにするなどの作用があると言われています。おそらくシーバックソーンで謳われている健康効果の多くは、ビタミンC、パルミトレイン酸、β-シトステロールによるものと思われます。ただしそれぞれの具体的な含有量は不明です。確かなのはビタミンCが豊富という点だけです。

 

●シーバックソーンの欠点を考える

シーバックソーンでまず欠点として挙げられるのはミネラルです。ミネラルは鉄とカリウム以外はおそらく含有量が少ないか、殆ど含まれていないと思われます。よってミネラルに関しては別途補給する必要があるでしょう。またビタミンC以外のビタミンに関しても、量が少ないため、別途補給が必要です。更に果物に一般的に含まれている果糖は、過剰になると中性脂肪の合成を促したり、糖化反応(細胞老化の原因になる)に使われてしまうと言われています。最近ではヴィーガンが話題ですが、果物だけだと健康を害します。毎日の摂取量には注意が必要です。

その他、シーバックソーンは日本には自生していません。その果実あるいは加工食品を入手するためには、海外から取り寄せる必要があります。扱っている通販サイトは多いので入手は比較的容易ですが、定期的に利用していればそれなりにコストがかかります。わざわざ海外から取り寄せるメリットがあるかどうか、よく考えてから利用する必要があるでしょう。

 

●ビタミンCの摂取方法について考える

これに関しては過去の記事と重複してしまいますが、ビタミンCを効率良く摂取する上で重要な事は、「一度に大量に摂取しない」「食品の場合、なるべく加熱せず、保存方法にも注意する」「毎食時に摂取し、摂取を継続する」「摂取の際、それなりの量が必要になる」「食事はもちろん、サプリメントでも摂取する」「食間でもサプリメントを利用して摂取する」「他の抗酸化物質を一緒に摂取する」「ストレス・紫外線対策などをする」などの事が重要になると思われます。

シーバックソーンは確かにビタミンCが豊富です。しかしジュースなどを利用し、一度に大量のビタミンCを摂取したとしても、多くが無駄になってしまう可能性があります。そのためシーバックソーンはビタミンCを摂取する目的で利用するのではなく、単純に味や香りを楽しむ目的で利用した方が良いと思います。

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