ガラクトースの効果と摂取方法まとめ

ガラクトースは人体でエネルギーとして利用されている糖質及び糖類の中でも、単純な構造をしている単糖類の一種です。ただしガラクトースはそのままの形ではエネルギーとして利用する事ができないため、代謝する過程でグルコースに変換されてから利用されます。

ガラクトースはグルコース（ブドウ糖）と結合する事で「ラクトース（乳糖）」を構成しており、多くがラクトースの形で存在しています。一方、ラクトースを分解する消化酵素の活性は人によって異なっており、上手く分解する事ができない人では、そのまま腸内細菌によって分解される事になります。その際、腸内でガスを大量に発生させるなど腸内環境を悪化させる事があり、これがいわゆる「乳糖不耐症」の原因になります。

尚、ガラクトース自体はそのように基本はラクトースから分解され、ガラクトースも一旦グルコースに変換してから利用する必要があります。このためガラクトースは、グルコース単体よりは血糖値の上昇は緩やかになります。ただし過剰なラクトースの摂取、及びガラクトースの摂取は、どちらにしてもグルコースの量が増えるため、大量に摂取すれば血糖値は上昇する事になります。

またガラクトースはグルコースよりも糖化反応に使われやすいと言われています。糖化の蓄積は細胞を劣化させる原因になると言われており、ガラクトースの過剰摂取の継続は健康を害する事もあります。このためラクトース及びガラクトースの摂取量、摂取頻度、摂取タイミングについては管理が必要と思われます。もちろんこれは「制限する」という事ではなく、自分にとって適切な量を見極めるという事です。ラクトースはカルシウムが豊富な乳製品に多く含まれているため、全く食べないという事は別のデメリットをもたらす事もあります。極端は良くありません。