独眼流サプリメント大全

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カプサイシンの効果と摂取方法まとめ

カプサイシンの辛味とアドレナリンの分泌

カプサイシンアルカロイドの一種で、唐辛子などに含まれる辛味をもたらす成分の一つです。カプサイシンが辛味をもたらす仕組みを簡単に説明すると、口の中には味覚や触覚など感覚を司る神経がたくさんあり、カプサイシンはこの内の特に温度や痛みなどを感じるための受容体を活性化させる作用があると言われています。それによって実際には口の中の温度が上がっていないにも関わらず、受容体及びその周囲にある神経が興奮状態となり、味覚とは別の感覚として「焼け付く」ような熱や痛みなどを感じるようになります。尚、ミントなどに含まれるメントールでは冷たさを感じますが、これもカプサイシンと同じ仕組みで起こると考えられています。

カプサイシンによって痛覚を伝わってきた痛みなどの刺激は、大きければ大きいほどストレスとして認識されます。人間はストレスを感じるとそれに対する防衛システムを働かせ、どうにかしてそのストレスに抗おうとします。この時、自律神経の「交感神経」が興奮状態になり、副腎(腎臓の上にくっついている)という場所から「アドレナリン」というホルモンが分泌されると言われています。アドレナリンは心拍数、呼吸の回数、血圧、血糖値、体温、発汗量などを上昇させ、心身を興奮状態にする作用があります。カプサイシンはそれを促します。一方、過剰なアドレナリンは神経を鈍感にする作用もあり、興奮度が高いほど痛みを感じなくなります。ただし分泌量が多くなると、胃腸の活動量が低下したり、思考力が低下する事もあります。

この他、アドレナリンはノルアドレナリンの刺激によって分泌、ノルアドレナリンドーパミンの刺激によって分泌、更にそれらは全体としてセロトニンメラトニンなどにコントロールされています。アドレナリンが分泌されているという事は、その前にそれらのホルモンも分泌されているという事であり、カプサイシンは精神状態にも大きな影響を与えると考えられます。ちなみにアドレナリンとノルアドレナリンの違いは、ノルアドレナリンは主に脳内で分泌されるので、「主に脳」へ作用するホルモン、アドレナリンは主に副腎で分泌されるので、「主に体」へ作用するホルモンです。

 

カプサイシンによる脂肪燃焼と発汗

アドレナリンやノルアドレナリンは血糖値を上昇させる作用があります。これもストレス反応によるものですが、糖を細胞内へ取り込ませ、エネルギー代謝を活性化させると言われています。つまり一時的にではありますが、カプサイシンを摂取する事では基礎代謝が上昇、及び糖や脂肪などの代謝が向上する事になります。特に言われているのが「脂肪酸のエネルギー化を促す作用」です。ただしここで注意すべきなのは「促す」という事です。カプサイシンの摂取は基本的には運動とセットで考えるべきだと思います。

またカプサイシンは大量の発汗をもたらします。この発汗も体温上昇に伴って起こるもので、体内の水分と一緒にミネラルを排出し、体温を下げようとします。この時には皮膚表面近くにある毛細血管の水分量が増えるため、皮膚にある水分量を高める作用があると言われています。一方、水分やミネラルは大量に消費されるため、その補給を怠れば、逆に健康を害してしまう事もあります。カプサイシンを摂取する場合、「水分やミネラルの必要量が増える」という点には十分な注意が必要です。

ちなみに唐辛子を含むような辛い食べ物は、日本人の口に合うよう、塩、砂糖、油等の味を整える調味料が大量に使われている事があります。カプサイシン脂溶性のため、油と一緒に摂取する事で吸収率が高まると言われていますが、辛い食べ物を食べるという事を毎日のように習慣にしていると、知らない内に塩分、糖分、脂肪分などを摂り過ぎてしまう事があります。「健康に良い」「脂肪が燃える」からとカプサイシン固執すべきではありません。

 

カプサイシンの摂取方法について

カプサイシンはそれだけを抽出した錠剤、あるいはカプセル状のサプリメントがあります。必須栄養素ではないため、基本的には不要と思われますが、カプサイシンを摂取したくて、どうしても辛味が苦手な場合、そういったサプリメントを利用するのも一つの手です。

一方、カプサイシンは口の中だけでなく、胃腸の粘膜の表面にも物理的なダメージを与えてしまう事があります。粘膜はその名の通り粘液で覆われているのですが、これは何故かというと、異物を体内へ取り込ませないように絡め取ったり、万が一鋭利なものが通った時、消化管の表面を傷つかないよう保護する役割があるからです。そのため粘膜は元々新陳代謝が活発な場所なのですが、いくら活発と言っても限界はあり、毎日激辛料理を食べていれば、回復が追いつかなくなってしまう事があります。特に過度なストレス、睡眠不足、乾燥、煙草、お酒などが重った場合、ダメージが深刻なものになりかねません(カプサイシン自体の発癌性は不明とされるが、他と重なればリスクが高まると言われている)。例えば喉を仕事にしている人なんかは避けた方が良いでしょうね。

ちなみにサプリメントとして利用する場合、摂取するタイミングとしては、運動前の食事時(運動直前はNG)が良いでしょう。寝る前の摂取はオススメしません。摂取量としてはカプサイシンとして1回0~5mg程度と思われます。ただしその量は人によります。個人的には食品すなわち唐辛子(100g当たり20mg~のカプサイシンが含まれる。品種によって大きく異なるので注意)で十分だと思っています。組み合わせとしては納豆などの大豆がオススメ(組み合わせる事でホルモン分泌を促すという研究結果がある)です。

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