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アロエに含まれている栄養素とその効果まとめ

アロエとは?

アロエとは、ススキノキ科ツルボラン亜科アロエ属の植物の総称で、特に食用にされるアロエベラやキダチアロエの事を指します。尚、キダチアロエは苦味が強く、現在食用として広く流通しているのはアロエベラの方です。このため我々にとって一般的なアロエは大抵アロエベラです。

アロエベラの原産はアフリカ北部~アラビア半島、キダチアロエの原産はアフリカ南部とされており、アロエは紀元前の古代ローマ時代よりも遥か前の時代から、薬などとして利用されてきたと考えられています。日本においては鎌倉時代に中国経由で入ってきた(これはケープアロエで、現在でも薬の原料に使われる事がある)のが最初とされ、江戸時代にはキダチアロエが既に薬草の一つとして認知されていたと言われています。

 

アロエの栄養素と期待される効果

アロエには糖質、蛋白質、脂肪、ビタミン、ミネラルといった、基本的な栄養素は殆ど含まれていないようです。全く含まれていない訳ではありませんが、全体的な栄養価は非常に低いと言わざるを得ません。またそれ以外には消化酵素で分解する事ができない多糖類、すなわち食物繊維が主な成分になっています。これに関しては腸内細菌の餌となる事で、腸内環境の改善に繋がっていると考えられます。ただしアロエに限らず、植物性の食品であれば食物繊維は摂取できるため、これがアロエの特徴と言えるかと言われると微妙な所です。

またアロエでは、「アロエを傷ついた皮膚に塗ると治りが早くなる」などと言われる事もあります。しかしアロエを皮膚に塗る事によって得られる効果は、アロエがジェル状となって傷口に密着するため、体内から湧いてくる「細胞の修復に必要な成分」をその場に留める事ができるから・・・という事が関係していると思われます。つまりアロエ自体には治癒能力を高める作用はなく、傷を治す効果もないと思われます。

更に「アロエにはポリフェノール類が含まれている」という事も言われる事が多いです。ポリフェノールには一般的に抗酸化作用があるため、それによる健康効果もないとは言えません。ただしポリフェノールは高濃度のものほど苦味及び渋味の元になります。我々が口にするアロエはほぼ無味無臭なため、おそらくポリフェノールの含まれている量もかなり微量と思われます。

この他の情報として、アロエの葉や葉肉の外側あるいは歯肉の表面には、エグ味の元になるサポニンや、苦味の元になるアロインという成分が含まれていると言われています。この2つの成分が何らかの健康効果に関与しているとも言われていますが、残念ながらどちらも過剰摂取によって毒性をもたらす事が知られています。もちろん市場に出回っているアロエには殆ど含まれていないため、全く気にする必要はないのですが、例えば自分でアロエを育て、それを利用するというような場合には念のため注意が必要かもしれません。

ちなみにアロインに関してはキダチアロエの方が多く含まれています。その影響で癖が強くなっており、前述のように食用にはあまり利用されません。

 

アロエの利用方法

アロエの摂取量ですが、目安や上限は特に定められてはいません。ただしアロエに含まれている多糖類の多くは、消化酵素では分解する事ができません。このため一度に大量のアロエを摂取すると、人によっては稀に消化不良のような症状を起こす事があります。またアロエに集中する事では、他の栄養素が疎かになるという事も十分に考えられます。そのためアロエは、あくまで食事に変化をもたらす目的で利用するべきでしょう。

特にアロエでは前述した腸内環境の改善を期待して利用される事が多いです。しかしそもそも腸内環境には食習慣以外の要素も受けています。睡眠・運動あるいはストレスなど食習慣以外に根本的な原因がある限り、いくら食習慣だけを改善しても意味がありません。食物繊維や発酵食品などにばかり頼るのではなく、生活習慣全体を見直すべきでしょう。

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