アガロースの効果と摂取方法まとめ

アガロースは多糖類の一種であり、単糖類のガラクトースがたくさん連なった構造をしています。自然界では海藻類に多く含まれており、身近な所では寒天の主要な成分の一つにもなっています。

このアガロースは水には溶けますが、消化酵素によっては殆ど分解する事ができず（一部はアガロオリゴ糖となって吸収される）、腸内細菌によって緩やかに分解されます。このため水溶性食物繊維に分類されています。アガロースの性質自体は他の水溶性食物繊維と同じです。糖や脂肪の吸収を緩やかにする作用や、腸内細菌を活性化させ、腸内環境を改善する作用などがあると言われています。

ちなみに水を含んでゲル化した寒天は水分量が非常に多くなっています。このため寒天に含まれているアガロースの量は、実際には僅かしかありません。何より食物繊維はエネルギーにならず、寒天自体も栄養価は低いです。このためアガロースの摂取に固執する必要はありません。また逆にアガロースを大量に摂取する事では、消化不良を引き起こす事もあります。