独眼流サプリメント大全

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クロレラの効果と摂取方法まとめ

クロレラとは?

細胞の中には「細胞核」という核が存在しますが、その細胞核が存在する細胞を持つ生物の事を「真核生物」と言います。またその真核生物の中でも、一つの細胞のみからできている生物の事を「単細胞生物」と言います。クロレラはそんな単細胞生物の一種で、非常に単純な構造をしています。

我々にとっての身近な分類では、クロレラは淡水に住む「藻」の仲間として知られています。当然「植物」の一種であり、他の植物と同様、光合成を行う事ができます。特にクロレラはそうして光合成を行う能力が高いとされており、太陽光・二酸化炭素・水・ミネラルなどの環境があれば、容易に大量増殖させる事ができると言われています。そのため現在では商業的に大量生産されており、それがサプリメントなどとして加工されています。

 

クロレラに含まれている栄養素

クロレラは全体的な栄養価が高く、蛋白質、β-カロテン、ビタミンB群(ビタミンB12以外)、ビタミンE、ビタミンK、鉄、亜鉛(品種による)、マグネシウムカリウム、食物繊維などが、いずれも豊富に含まれていると言われてます。栄養価が高い事から、いわゆる「スーパーフード」の一つとして数えられる事もあります。

特にこれらの中では蛋白質を豊富に含んでいるとされています。同じだけの量を食べた場合、乾燥させた魚の干物と同程度の蛋白質を含むか、あるいはそれ以上の含有量があると言われています。逆に糖質と脂肪は含まれている量が少ないですが、そのように蛋白質の量が多いため、植物性の食品の中ではややカロリーが高くなっています。

 

クロレラの欠点を考える

クロレラの欠点を敢えて挙げるとすれば、まずカルシウムの含有量です。カルシウムはナッツ類のアーモンドと同程度であり、ゴマと比べれば1/5程度しかありません。もちろん全く含まれていない訳ではないのですが、特別多くはありません。特にカルシウムは元々の必要量が多いため、クロレラだけではカルシウムが不足する可能性があります。クロレラを利用する場合、カルシウムを豊富に含む乳製品や小魚類を一緒に食べるか、サプリメントで別途補給する必要があるでしょう。更にクロレラビタミンB12の量が少ないです。ビタミンB12を豊富に含む肉・魚・貝を食べるか、やはり別途サプリメントを利用しましょう。

またビタミンC。クロレラにも多少は含まれていますが、これも一般的な野菜や果物と同程度と思われ、やはり特別多いとは言えません。ビタミンCは「美容に良い」としてよく知られていますが、クロレラだけでは不十分です。ビタミンCを豊富に含む緑黄色野菜や果物を一緒に食べるか、やはりサプリメントで別途補給する必要があります。更にビタミンD。これもクロレラでは少ないです。キノコ類や魚類を食べましょう。

この他、確かにクロレラ蛋白質が豊富ですが、植物性の食品なので、おそらく動物性の食品よりも必須アミノ酸のバランスが劣っていると思われます。植物性の食品だと「大豆」は高蛋白で有名ですが、大豆は必須アミノ酸であるメチオニンがやや少なく、あの大豆でさえ実は完璧ではありません。その他の植物性の食品と同様、もしクロレラアミノ酸スコアで欠けている部分があるとすれば、肉、魚、乳製品、卵など動物性の食品を一緒に食べたり、プロテインなどで蛋白質を別途補給する必要があるでしょう。

 

クロロフィルの効果は不明な点が多い

クロレラには「クロロフィル」という成分が豊富に含まれています。これは植物が光合成をする際、太陽の光を吸収する「葉緑体」の事なのですが、これが体内に蓄積すると、目や肌などが光に対して敏感になる(光線過敏症)という報告があります。クロレラの大量摂取、及びその継続によっては、稀にそのような症状が起こる事があるようです。

ちなみにクロロフィル自体には、抗菌作用、抗酸化作用、脂肪やコレステロールの吸収を緩やかにする作用・・・などの健康効果が謳われています。しかし実際にどのようなメカニズムでそのような効果が得られるのかについては、分かっていない部分が多いです。現状では過信は禁物だと思います。そもそも必須栄養素ではないですから、敢えてクロロフィルを目的としてクロレラを意識的に摂取する必要はないと思われます。

 

クロレラサプリメントとして利用する価値

クロレラクロロフィルの影響で、おそらく摂取量の上限があると思われます。よって「その上限量に到達する前に、前述した栄養価が得られるかどうか」という点が、クロレラサプリメントとしての利用価値を考える上で重要なポイントになります。

前述のようにクロレラは確かに栄養価が高いようです。しかし同時に欠けている部分も当然あります。つまり結局「別の食品、あるいはサプリメントで補う必要がある」訳で、それを考えると、その辺で売っているマルチビタミン・ミネラルを利用する事と、実際にはあまり大差がないと思われます。このため「クロレラサプリメントは、他のサプリメントと比べてメリットが大きい」と言い切る事は難しいと思います。

もちろんクロレラが「絶対悪」という事ではありません。むしろ一般的なサプリメントに抵抗感がある人などでは、クロレラをきっかけにして健康に対する意識が高まり、その意味では利用価値があると思います。ただ、例え安価であっても、継続的に利用していけば出費はどんどん大きくなっていきますし、「クロレラを利用するだけで健康になれる」などと満足し、思考が止まってしまう人が多いです。

それなら生命活動の維持に必要不可欠な必須栄養素に関する基本的な知識を身につけ、具体的に効果の分かっている栄養素を含むサプリメントを利用した方が良いと私は思います。

ちなみにクロレラの摂取量の目安は定められていませんが、前述のようにクロロフィルの影響があるため、少なくとも容器に書かれた用法は守る必要があります。一方、それ以外を基準にするとすれば、脂溶性ビタミンや微量ミネラルの量になるでしょうが、そもそもクロレラでは「どの栄養素がどれだけ含まれているか」が具体的に表示されていない商品が多いです。よくあるのが、mg表記ではなく、何%含まれているだとか、他と比べて何倍多いだとか・・・そういう文言です。クロレラに関するサプリメントを利用するのは一向に構いませんが、よく見てから選ぶようにしましょう。

パントテン酸の効果と摂取方法まとめ

パントテン酸はビタミンB群の一種です。特にエネルギー代謝において利用される「CoA(補酵素Aの事。コエンザイムAとも呼ばれる)」の材料として重要であり、当然人体にとってなくてはならない栄養素の一つです。

「CoA」は特に「アセチルCoA」の構成要素として重要です。アセチルCoAは糖を代謝する過程(解糖系)で得られるピルビン酸が変換される事で作られたり、あるいは脂肪酸代謝するβ酸化を経る事で作られます。その後アセチルCoAはクエン酸となり、クエン酸回路内に入って代謝されます。これらの過程では「ATP(アデノシン三リン酸)」が合成され、これが細胞の活動エネルギーになっています。つまりパントテン酸はそれらのエネルギー代謝をスムーズに行う役割があり、糖や脂肪酸をエネルギー化し、細胞の機能を維持する上で必要不可欠なものです。

尚、そんなパントテン酸を豊富に含む食品としては、特に豚・鶏・牛のレバー、魚卵(タラコ)、貝類が代表的です。その他ではナッツ類、卵黄、鶏肉、豚肉、納豆などにも含まれています。それらを定期的に食べると良いでしょう。一方、パントテン酸はその他にも様々な食品に含まれています。CoAを酵素として利用する動植物は多く、食品として摂取する機会に恵まれているため、不足する事はめったにないと思われます。

またパントテン酸は水溶性で、長期間体の中に蓄えておく事はできませんが、腸内細菌によって体の中から補う事もできます。このためよっぽど運動量が多かったり、筋肉量が多かったりしない限り、サプリメントからの補給も不要と思われます。もしサプリメントを利用する場合、1日数10mgが目安となります。上限はあると思われますが、過剰分は排出されるため、過剰摂取のリスクは低く、危険な副作用も特に確認されていません。

モリブデンの効果と摂取方法まとめ

モリブデンは微量ミネラルの一種です。特にモリブデンは尿酸の合成に必要な酵素の材料として利用されています。尿酸はいわゆる「プリン体」が代謝される過程で作られる物質で、「核酸デオキシリボ核酸:DNA等)」が元になっています。すなわち尿酸は新陳代謝の過程で必ずできるもので、その処理はスムーズでなければなりません。

また尿酸と聞くと痛風や尿路結石など悪いイメージしかありませんが、実は尿酸には強い抗酸化作用があり、活性酸素に対して拮抗します。そのため尿酸が正常に作られないと、活性酸素が増殖してしまう事があります。それによって蛋白質の合成が妨げられたり、脂肪が酸化して過酸化脂質になるなどの影響が出ます。ただし逆に何らかの原因で尿酸が増えすぎ、そのバランスが崩れると、やはり痛風や尿路結石などの原因になる事があります。

その他、モリブデンは「アルデヒド」を分解する酵素の材料としても利用されています。特にアルコールは代謝する過程でアセトアルデヒドになりますが、このアセトアルデヒドの分解を行うためにモリブデンが必要です。特にこのアセトアルデヒドは人体にとって有害で、いわゆる「二日酔い」の原因物質として知られています。ちなみにアルコールは最終的には酢酸となり、これはエネルギーとして利用する事ができます。

尚、モリブデンは多くの食品に含まれており、必要量も多くありません。バランスの良い食習慣をしていれば、不足する事はめったにないと思われます。基本的には意識して摂取する必要はないでしょう。

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